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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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連載2「潜入:美容・アンチエイジングクリニックを検証」

[ 2016/12/1 ]
美容・若返りに留まらず、アンチエイジングの意味は幅広い。表面的・美容的な老化を食い止めるだけではなく、細胞レベルでの若返り全般をアンチエイジングというが、アンチエイジング医学は保険診療による一般的な治療よりも自由診療による治療が中心だ。その内容は様々で、美容皮膚科学はもちろん、代替補完医療、東洋医学、遺伝子検査、デトックス療法、栄養療法など多岐に渡り、いずれも抗老化や代謝の活性化を目的としている。 以前はこうした予防医療はがん治療に付随するケースが多かったが、今は健康維持のために特に持病がなくても定期的に通院して検査や治療を受ける人や内面からの美容として若い女性が積極的に受診していることも増えている。今回は、予防医療に特化したクリニックとして自由診療のみを行う新しい形のアンチエイジングクリニックに潜入した。



■保険診療に限界を感じ、予防医療メインのクリニックを開院
都内のターミナル駅にあるAクリニックは、駅から徒歩数分ではあるものの高級住宅街の一歩入った路地にあり、都会の喧騒を忘れさせる隠れ家的な一軒家の医院だ。入り口ではお香がたかれ、庭には日本庭園、さらに待合室には囲炉裏があり、4階建ての建物はそれぞれ診察室や処置室、点滴室、さらにクリニックが監修した健康的な食事を食べることができる眺望のよいダイニングが用意されている。
同院は自由診療のみを行うクリニックだ。もともとがん治療等に長きに渡って携わっていた院長が、保険診療の限界や予防医療の大切さを最前線の現場で痛感し、2年ほど前に都内で開院した。現在は予防医療・アンチエイジング治療として水素温浴などの高濃度水素還元療法、超高濃度水素水による腸内洗浄、マイクロウェーブがん治療、波動によるテラヘルツ&ホルミシス療法、音と振動で共鳴を起すサイマティクス療法など様々な最新の治療法を導入している。

■若い女性も気軽に来れるよう最新医療機器をリーズナブルに提供
様々な機器があるが、例えば特殊LEDと低周波波動によって細胞を活性化する機器は、血行促進、免疫力アップといった予防医療的利用法だけではなく、コラーゲン生成を促進する作用があり、育毛治療や、しわ改善、血行促進、ハリ感アップといったスキンケア治療としても活用できるという。 またNASAの技術から生まれた温熱冷却加圧スーツは加圧・加湿・冷却を同時進行に行うことでリンパや血管の流れを改善することができるため、むくみ・冷え・肩こり改善、免疫力アップだけではなく、ダイエット効果も期待できる。
いずれの治療も、病気の改善・予防医療というだけではなく、美容的なアンチエイジングにも勿論効果があるため、今後はより幅広い年齢層から問い合わせが増えそうだ。


■病気に関わらず「今の自分の身体を知ること」が大切
院長は「最近の若い女性は特に、腸に元気がない人が多い」と警鐘を鳴らす。腸内細菌を活性化するためには日本古来の発酵食品(味噌や納豆など)を摂取することが大切で、現代の欧米風の食事をする機会が増えている若い世代では腸内環境が悪化している人が増えているという。特に女性の場合、男性の異なり下腹部に子宮等の臓器もあるため腸の血流が悪くなりやすく、また男性よりも腹筋がないことなども影響し、便秘や冷え、のぼせ等の症状を起こす人が多い。だからこそますます女性は食生活に気を配ることはもちろん、現在の自身の身体の状態を把握しておく必要があるものの、こういった情報を知らない人が多すぎると院長は話す。
確かに会社や国が行う健康診断では、表面的な健康状態しかチェックすることができず、身体全体の臓器や細胞の状況を検査するまでには至っていない。統合医療・アンチエイジング医学も毎年新たな研究が発表され治療法も進化しているが、予防医療という側面を持つはずの健康診断については何十年も前から変わらず、ずっと同じような内容になっているのはいかがなものだろう。国が本気で予防医療に取り組んでいるように感じられない節が、見え隠れしているようにも見えるのは気のせいか。

■実際に電気経路と量子磁気的共鳴分析器によって検査を行う
早速、今回は予防医療の一環ということで、同院が実施している電気経路検査と量子磁気的共鳴分析器による検査を行った。量子磁気的共鳴分析器では、人体細胞の弱磁場を採集することで身体全体の臓器・器官の状態を把握することができる。数分間機器の持ち手を握るだけで、体内の健康状態や病気の症状をすばやくチェックしてどこを治療すればよいかを判断できる。電気経路検査では体内の経路の電流値を測定することで、弱っている臓器や経路を見つけるという検査で、手足を測定版と触れさせるだけで測定でき、ウィルス感染やアレルギーの状況なども把握することができる。
ルポを担当した私には早速検査結果をまとめた分厚いレポートが渡された。婦人科系と脊椎関連が弱っていることを自らは知っていたが、特にそれらの症状を事前に機器へ入力することもなく、いずれの検査でも注意すべき個所としてピックアップされた点には驚いた。
さらに自分では不調を感じてなかった部位でも、実は隠れた問題があることまでも判明し、今後健康を維持するためにもその部分は定期的に検査を行うなどで定点チェックを行うべきであること、また弱っている部分についてはサプリメントや治療によって悪化しないよう対応するようになど的確で分かりやすい説明をもらった。
いずれも最新機器による自由診療のため費用は少し高いが、毎年の健康診断や人間ドックでは発見することができない詳細な部分まで全体を検査することができる。国の医療体制もどんどん変化していく中、自分で自分の身を知り、そして守るためにも、これらの検査がもっと世の中に認知され人目に付くような存在にならねばいけないと感じた。
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