JAASアカデミー
TEL
お問い合わせ
一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

JAASアカデミー

一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

TEL

お問い合わせ

広告表示の規制を強化、メディカルニュートリションマスター講座 大野医師が報告

[ 2016/8/1 ]
 先ごろ、JAAS認定サプリメントセラピスト資格講習会・第一期「メディカルニュートリションマスター」第1回講習会が品川インターシティで開催された。 全5回カリキュラム15単位制としてスタートした今回の講義では、統合医療や補完代替医療におけるサプリメントの利用実態とメディカルユースの必要性、優位性について受講者に概説されたのち、実際の外来導入に際してサプリメント処方をどのように実践していくか?さらに医療機関でのみ取り扱える医師個人向けの輸入サプリメントの品目と有用性などについて提示された。なかでも興味深かったのは、第一演者の大野医師から明らかにされた新たな「サプリメント広告の表示規制の強化」の動きだ。トクホ、機能性表示食品など健康表示を認める一方、現行の景表法、健康増進法、薬事法を今まで以上に厳格に適用し取締りを強化していくことに加え、表示許可食品でさえ決められた表示範囲を逸脱したものに関しては容赦なく監視指導がはいっているという。こうしたなかで、一般流通ではない医療現場でこそ、医師がメディカルサプリメントの有効性、安全性を推奨または処方できることはある意味、メリットは大きい。診断、診察の際に〝対面販売〝に近い院内であればある程度の健康情報を発信できるあるいは患者に有用性を説明せざるをえない状況を臨床現場ではもてるからに他ならない。メディカルサプリメントを取り扱うクリニックにとっては、一般市場に比べて優位性が担保されることになる。




6人の講師で構成された第1回目の講座では、「統合医療におけるサプリメント」「機能性医学とサプリメント~外来導入の実際」「メディカルユースの必要性」「遺伝子診断とメディカルサプリメントの活用」「メディカルサプリメントの基準?その安全性と有効性を検証する臨床試験」「院内物販と代行販売について」が終日レクチャーされた。  第一演者として発表した大阪大大学院医学系研究科 統合医療学講座の大野 智准教授からは、日本で始まった統合医療のあり方に関する検討会や補完代替医療で利用されるサプリメントの実態調査に基づく統計データをもとに、医療現場で使われるサプリメントの将来予測に言及した。一方で、補完統合医療の先進国ともいえるアメリカの現況も報告され、臨床に導入されるサプリメント利用の割合が70%を超えるとして、さらに連邦政府主導のもと多くの予算をつぎ込んで補完統合医療を推し進めていることが報告された。  医師、看護師ら受講者にとっては、こうした医療におけるサプリメントの導入、研究の進展状況を知ることは、単に外来導入を考えるだけではない大局的な視点で医療体制の将来像を把握する上で欠かせない知識となったはずだ。  さらに、大野医師は講演後半でトクホ、機能性表示食品の制度について解説しながら一方で、サプリメントの位置づけと広告表示規制の最近の動向を述べた。 なかでも興味深かったのは、新たな「サプリメント広告の表示規制の強化」の動きだ。トクホ、機能性表示食品と健康表示を認める一方で、現行の景表法、健康増進法、薬事法を今まで以上に厳格に適用し取締りを強化していくことに加え、表示許可食品でさえ決められた表示範囲を逸脱したものに関しては容赦なく監視指導がはいっているという。 ここ最近の指導として、大手メーカーから発売されたトクホ飲料の広告を誇大広告(写真)として指導がはいった事例をあげた。 「従来は消費者庁が広告表示についてもっぱら監視をしてきたが、ここにきて都道府県知事もしくは政令指定や特別区の保健所にまでその権限を委任できる体制に変わっている」と取締りの動きが強まっていることを強調した。 こうしたなかで、一般流通ではない医療現場でこそ、医師がメディカルサプリメントの有効性、安全性を推奨または処方できることはある意味、メリットは大きい。診断、診察の際に〝対面販売〝に近い院内であればある程度の健康情報を発信できるあるいは患者に有用性を説明せざるをえない状況を臨床現場ではもてるからに他ならない。メディカルサプリメントを取り扱うクリニックにとっては、一般市場に比べて優位性が担保されることになる。
Copyright (C) JAAS ACADEMY. All rights reserved.