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風評被害ものともせず 高い評価・需要の「キングアガリクス」(東栄新薬)<

[ 2016/6/17 ]
ちょうど10年前の2006年、厚労省は「一部のアガリクス製品に発がんプロモーション作用がある」旨の発表をした。風評被害の始まりである。当時、補完代替医療を取り入れる医療施設で患者はサプリメントを摂取するケースが高く、中でもアガリクスは実に6割を超えていた(厚労省がん研究助成金による、がん患者3100名を対象にした補完代替医療の調査)。しかし市場は風評被害を機に、一気に落ち込み、推定300億円のマーケットは100億円までに冷え込んでいく。周知のとおり、3年後の2009年、厚労省は「問題を起こした製品が中国産アガリクスであり、他のアガリクス製品には一切健康被害はない」とする事実上の安全宣言を出している。アガリクスそのものに発がんプロモーション作用があるのではなく、問題の中国産製品を栽培した際に重金属が混入し、輸送中でのカビの繁殖を抑えるために大量のホルマリンが使用された疑いが指摘された。しかし所轄官庁の誤認による情報の氾濫、拡散から、安全宣言が明けてもアガリクスへの信頼性は著しく落ち込み、10年を経た現在でもかつての勢いは影を潜めている。ところが、〟一人気を吐いている〟製品もある。風評被害の真っただ中にあって、その安全性、有効性をあえて健常人を対象にヒト臨床試験にチャレンジし、後にこの論文は科学誌・英オックスフォードジャーナルに掲載され、世界的な評価をうけるに至った。それこそ、[キング・アガリクス](東栄新薬)である。
「市場には数多くのサプリメントが流通していますが、商品そのものの安全性、有効性を裏付けるエビデンスは乏しい」と同社・元井 益郎代表取締役は投げかける。 自らが自然路地栽培のアガリクスを追い求め、ブラジルの農場で生産。他を圧倒するアガリクスの優秀さ、安全性、有効性について早くから大学機関と共同研究をつづけてきた。  薬科大学を卒業後、製薬、医療業界に長く従事したのち、アガリクスの生産と供給をする現在の会社を立ち上げた経緯から、エビデンスにはことのほかこだわりをもつ。風評被害のさ中でも臨床試験をつづけたことは先述のとおりだ(論文名はImmunomodulating of Agaricuc brasiliensis KA21 in mice and in human volunteers)。そしてその研究実績は15年以上にも及ぶ。  共同研究を進める大学、研究機関は東京薬科大学、名古屋市立大学大学院、順天堂大学(医)、東京大学食の安全研究センター、麻布大学環境保健学部、慶應義塾大学(医)、近畿大学(医)と、アガリクスのみならずサプリメントの世界でもこうした学術提携の機関をもつところは他に類を見ない。  いうまでもなくアガリクスは菌株、栽培条件や産地によりその特性や含有成分は異なる。風評被害の元凶となった中国産の例をみればわかるとおり、厚労省からは原材料や製品について注意喚起されている。  ではなぜ[キング・アガリクス]が他を圧倒するのか?  それは他の製品は、露地栽培に比べ容易に生産できるハウス栽培やタンク中で行う菌糸体培養がほとんどだからだ。一方露地栽培をやろうにも日本では土地が痩せアガリクスが成長するための土壌環境が整っていない。そこで同社が行き着いたところがアガリクスの原産地でもあるブラジル・サンパウロ郊外のスノーザ地方の畑だったという。日本に比べブラジルの土地はミネラルなどの栄養素が豊富で、降りそそぐ太陽、新鮮な空気、適度な風とスコール、気温、湿度と最適な成育環境をもつ。 畑はアガリクスを一度栽培すると、10年間は休耕地として土壌の回復をまつ一方、広大な畑ゆえに次から次へと栽培する畑をかえていく。サンパウロ厚生局の認可を受けた現地ギニン社との契約栽培を行うが、東栄新薬自らが年に数回、現地を訪れ品質管理の目を光らせるという。 菌種、堆肥づくりに始まり、堆肥に菌を入れ、うね床に植え、収穫、選別、洗浄スライス、乾燥、計量へと製造工程はつづくが、残留農薬、重金属の分析、報告はもちろん怠らない。ちなみにハウス栽培のアガリクスと比べてもいかに露地栽培の同社のものの生育が優秀かが写真でわかってもらえるだろう。提携する東京薬科大学(薬)免疫学教室・山中助教によれば「キングアガリクスはハウスものに比べV.Dで34倍、カルシウムで26倍、銅では約10倍も含まれている」ことがわかっている。また「免疫賦活作用に関与するβ―グルカンも1.5倍と顕著な含有量です」(山中博士)という。 アガリクスにはβ―グルカンと共に生体の防御システムをする上で重要な働きをするいわれる予防型抗酸化酵素「ペルオキシダーゼ」「ポリフェノールオキシダーゼ」「ラッカラーゼ」さらには修復・再生型抗酸化酵素の「プロテアーゼ」が含まれる。こうした成分は熱に弱く、高温乾燥ではその大半が失活してしまう。同社ではこうした重要な酵素群を失わせないために「低温温風乾燥」処理を施す。 アガリクスそのものの優位性は述べてきたが、ではなぜがん患者らに対して作用が認められる免疫作用をもつのか? 山中博士によれば「多糖体であるβ―グルカンは体内に摂取されるとほとんど消化されず腸管に達し、腸管粘膜の免疫細胞(全身の60~70%の免疫細胞が腸管に集中)はβ―グルカンを異物として認識して、それが免疫細胞を活性化する。小腸のパイエル板ではこのメカニズムがより積極的に働きます。とくにβ―グルカンの中のβ――1.3グルカンは、免疫細胞のなかに存在する受容体デクチン1に結合することで免疫細胞を活性化することがわかっています」 つまりアガリクス中のβ―グルカンが腸管に吸収されるのでなく、腸管粘膜を刺激することで作用を発現していく。その際、分子量は大きいほど免疫細胞にシグナルを放ちやすい。 [キング・アガリクス]では、これかすべての条件が備わっていることも確認されている。 さて研究論文、学会発表を重ねてきた「キングアガリクス」(画像参照)だが、2000年以降24本の論文を発表している。そして今現在も研究プロジェクトは進行中のものが少なくない。 「キングアガリクス」によって確認された食効は抗腫瘍、免疫増強、抗糖尿病、メタボリックシンドローム、心臓・肝臓の保護作用、自律神経調整、ストレス軽減、QOL改善、アンチエイジング、抗インフルエンザなど多岐にわたる。 東京薬科大では基礎、動物試験やβ―グルカンについての薬理作用などで先述したとおり。慶應義塾大では長寿遺伝子について検証中でその結果が待たれる。 さらに順天堂大で免疫(NK細胞活性化)についての臨床試験、麻布大ではネコエイズへの作用を突き止めている。すでにこの研究成果から「キングアガリクス」のペットサプリメントが誕生している。 また名古屋市立大との共同研究ではIGF-1(血中および海馬中の濃度測定)の上昇を確認しており、アンチエイジング作用とりわけ発毛、育毛の効果を臨床試験によって認めている。 そして興味深いエビデンスを最近突き止めた。東京大学で実施された「キングアガリクス」による自律神経機能の調整とストレス軽減作用だ。 「弊社キングアガリクス製品のもう一つの特長は、数多くのエビデンスで立証された有効量をそのまま、作用に対応した含有量で製品化していることです」(元井副社長)。 ということから、たとえば「疲労」「抜け毛」抑制では900~1500mg/日を処方した摂取の目役を製品化し勧めている。 さらに、同社では美容アンチエイジングクリニック向けに今後積極的な展開をしていくとして、キングアガリクス配合の医療機関専用サプリメント「KA21β―グルカン」の供給を開始した。抗腫瘍、抗がん剤の副作用軽減では臨床試験の有効量と同じ3000mg/日、術後の免疫力増強では1500mg/日、自律神経の調整では900mg/日とするアルミパウチ製品を発売した。
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