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山本美容整形塾、過去最高(24名)の参加者集う

[ 2016/4/17 ]
JAASアカデミーで好評を得て続けてきた「山本美容整形塾」の6期目第1回が先ごろ開催された。「上眼瞼形成ライブ講習会」として眼瞼下垂、重瞼形成に加え眉毛下切開術が伝授された。6期では「派閥」「学閥」にこだわることなく第一線の複数の講師、ゲストを迎えることをテーマにしたことから今回は、特別講師に聖心美容クリニックの鎌倉 達郎医師に加えゲストにリッツ美容外科・広比 利次医師、つるきり皮膚・形成外科・鶴切 一三医師、東京皮膚科形成外科・池田 欣生医師や〟豪華キャスト〟が顔を揃えた。また午前の講義編の後半に用意された「症例検討会」に特別コメンテーターとして京橋法律事務所の鈴木 英之弁護士を迎え、ケーススタディで取り上げられた症例に対しての患者クレームの対処法や医療訴訟を回避するための説明、同意書のあり方が投げかけられた(鈴木弁護士は午後のライブ会場でも一日法律相談をお願いした)。参加者は定員枠を優に超え24名と過去最高となり、いつものように手術室に設置した2台のモニターが用意され、直視組と接写の映像を供覧するグループに分かれながらライブ進行を交互に観察した。

0000 今回は、上眼瞼というジャンルを包括的に扱った講習会であった。ゲストに5名の先生方を迎え、鈴木弁護士の法律相談という付加価値もあってか、参加者は過去最高の24名を記録した。 上眼瞼手術は、日常診療で遭遇する機会も多く、様々な対応を余儀なくされることが多いため、様々な術式を包括的に取り上げ、診療の幅を作るという事は、意義深い事である。 恒例の午前講義では、聖心美容クリニック統括院長の鎌倉医師から再生医療の面白さと現状そして美容形成への応用についてのご講演をいただいた。非常にシンプルで分かりやすい内容に参加者からは喜びの声が上がっていた。 また、眼瞼下垂手術に思い入れの強い柴田医師には、眼瞼下垂の新分類(試案)の解説や自院での症例を紹介して頂いたが、途中には、術式や勝利方法の考え方に至るまでの様々なディスカッションが活発になされていた。 続いて、山本医師の講義であったが、一般的な重瞼切開術の傷の凹みについて言及し、こうした結果にならないための術式の説明、実際の修正症例の供覧を行われ、『現実の診療では、どうか?』という1点に絞られた内容となった。 ゲストコメンテーターのつるきり皮膚科・形成外科の鶴切医師や、リッツ美容外科の広比 利文医師からは、終始様々なコメントを頂くことが出来、とりわけ鶴切医師に対しては『学会会場とは違う鶴切先生』に参加者は盛り上がりを見せていた。 また、時として手術書の解剖レベルにまで話題が波及し、上眼瞼の手術をどのようにとらえ、勉強していくべきかという核心に迫った内容に参加医師らも深く聞き入った様子であった。リッツ美容外科の広比医師からは『目尻側の重瞼ラインに骨格が大きく関係している』とのご意見は、塾長の山本講師も勉強になった様子である。 後半の症例検討会では、用意された症例に対して様々なシーンで出くわす“患者のクレーム”に対する備え方、説明の仕方、対処の仕方等について随時鈴木弁護士がコメントを加えていただいたことも参加者にとって大いなる成果であったに違いない。 昼食休憩の間を利用してプレゼンを行ったL-CAT(細胞応用技術研究所)の井上取締役からは、再生医療新法における第3種申請の範ちゅうにあたる「PRPの申請、稼働後における治療記録など煩雑な運用基準」について概説があり、L-CATが手掛けるPRP製造(第3種認可の細胞製造施設)受託事業のメリットが投げかけられた。 新法施行でPRP治療を断念していたあるいは、これからPRP治療を導入しようとする参加者からは、講演後早速、井上氏に相談をもちかける光景もみられた。 講義会場から午後、手術ライブ会場となる山本クリニックに場所を移す。 1例目の手術では、デザインの仕方、特に『何をメルクマールにし、どのように記録していくのか』という細部にわたる鶴切医師のコメントは、学会会場では誰も耳にしたことが無いような貴重な内容であった。かねてより、山本医師の『美容外科の80%はデザインで決まる』という考え方は、参加者には浸透していると思われるが、鶴切DRの口から『手術は、デザインが一番大事だからね』というコメントが聞けたことが、美容外科におけるデザインの重要性を参加者に再認識させたようであった。 重瞼切開術では、皮膚の切除幅の決定や上眼窩脂肪の同定方法、挙筋腱膜の同定法等に関しての鶴切医師のコメントがさえ、実際にはどのように患者に対応していくかという鎌倉医師のコメントも重要であった。また重瞼ラインの作成法、皮膚縫合等という点に至るまで、鶴切、鎌倉両医師の考え方や手法に言及していただいたことは、『稀に見る光景』だったのではないだろうか。 また2症例目では、眼瞼下垂を予定していたが、鶴切医師とも検討を行い、『眉毛下切開』に術式が変更されるというハプニングもあったが、これがこのアカデミーの醍醐味でもあろう。眉毛下切開もデザインが重要であるが、鶴切医師から、どこをどうひきあげるのか、鎌倉医師からは、どのように縫合したら良いのかという『肝』の部分にもコメントが加えられていた。 鶴切、鎌倉そして池田医師らを交えて冗談も出るなど明るい雰囲気のなか進行していたが、時々鈴木弁護士の『親しみやすい法的なコメント』も隠し味だったのではないだろうか。 手終了後の懇親会は、いつものごとく和気あいあいとした雰囲気の中で終了することが出来、講習会主催者側としても、今年初の講習会の大成功を実感するものであった。
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