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05年春季キャンプで疼痛向け装置が採用へ

[ 2015/1/27 ]

疼痛分野に新たな有効性NPRM(経皮エレクトロポレーション装置+薬物代謝成分配合)



先ごろ東京港区のホテルで第53回日本プロ野球トレーナー協会研究会が開催され、各球団のコンディショニング担当など199人が参加。膝の故障事例やリハビリの経過など具体例をもとにしたミーティングや、「体幹深部筋機能と野球傷害」の特別講演などが行われた。さらに疼痛分野に新たな有効性を見出しているビーティフィック製「ノンニードル・ペインリリーフ・メソッド(NPRM)」(以下NPRMと略称)のプレゼンテーションも組み込まれ、選手らのコンディショニングやパフォーマンスアップに日々取り組むトレーナーから高い関心が寄せられた。

 12球団の専属トレーナーが主体となり、各トレーナーとの情報交換や研究会などで技術向上を目指す組織として設立された「日本プロ野球トレーナー協会」では、シーズンオフに毎年各トレーナーとの情報交換を兼ね、同研究会主催で研究発表、講演会を開催している。53回目を迎えた今年もまた、各球団のチームドクター、 提携病院ドクター、トレーニングコーチやコンディショニングコーチが参加し「体幹深部筋機能と野球傷害」、「頭部・頸部外傷の救急対応と搬送法」などの特別講演が行われた。 

救急対応と搬送が取り上げられたのは今年3月に西岡(阪神)、8月に筒香(DeNA)がいずれも守備中に激突し救急搬送されたことを受けたものであることはいうまでもない。緊急時の適切な対処法や処置など参加者は真剣に聞き入っていた。
研修会ではトレーナー達からもう一つ関心を集めた話題が投げかけられた。
それがビーティフィック製「NPRM」のプレゼンテーションで、同社が保有するエレクトロポレーション導入理論に基づく基本技術特許「薬剤投与装置」に基づき開発されたエレクトロポレーション導入装置「イーポレーション・PR」と、その専用導入液を用いる新発想の施術メソッドだ。
プレゼンでは、まず本メソッドがトレーナーやコンディショニングコーチ、カラダが資本の選手たち双方にとって様々なメリットを生みだすと述べ、その施術理論が解説された。




エレクトロポレーション導入装置「イーポレーション・PR」により、薬物代替成分を配合した導入液の経皮的透過を促し「痛み」にアプローチするとともに、特殊パルスによる電気的アプローチを同時に行っていく。エレクトロポレーションは今や、バイオ工学の分野で遺伝子導入として用いられており、ドラッグデリバリーシステムの分野においてもまた「経皮導入法」の一つとして注目されている。
このメソッドの最大の特徴は、即効性のある「関節可動域改善効果」と「痛みに対するアプローチ」で、コンディショニング管理を行う上で関節運動の円滑化をもたらしたり、筋出力の増強を引き出すなど、選手のパフォーマンスアップをサポートするという。

さらにこの「関節可動域改善効果」は、ギプス固定除去後に生じる筋拘縮においても優れた有効性を示すとして、大阪の阪堺病院での症例を紹介した。  
それによると「イーポレーション・PR」の施術のみでROM(関節可動域)に劇的変化を認めた症例もあり、リハビリの苦痛を軽減しながら、他のリハビリテーションとの相乗効果を高めることで、選手の早期試合復帰をサポートできる。
臨床に協力した同病院の荒木 和樹主任理学療法士は前田 健太(広島)投手の『マエケン体操』(左右の腕をグルグル回すことで負担の少ない投球動作を続けられる)の考案者としても知られ、2009~2010年(シリーズ優勝)の千葉ロッテの理学療法士も務めた
。 
会期中、荒木氏はトレーナーらにNPRMの有効性や、阪堺病院での様々な症例などを積極的に紹介していた。
同社では発表を締めくくるにあたり「NPRMの施術は、日々のコンディショニングやリハビリプログラムに取入れることで、マッサージなど様々なコンディショニング、リハビリテーションの効率アップにつながることから、トレーナーの方々への負担軽減に役立たせてもらいたい」として、NPRMが選手のベストパフォーマンスへと導く新たな秘密兵器になることを期待したいと結んだ。

なお2015年春季キャンプに向け複数球団が、NPRMの導入準備をはじめることになったという。
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(JHM124号より)

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