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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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「申請手続きの相談窓口に」(中間医師)

[ 2015/1/13 ]

人的な体制整えれば、手続き難しくない培養しない幹細胞療法、規制はむしろ歓迎!
第3回DR中間塾「幹細胞SVF若返り術ライブ講習会」で

JAASアカデミーを相談窓口に、SVF療法を第3種申請してほしい」。講習会の開催1週間前に運用基準が示された再生医療の施行ガイドラインを概説しながら、受講者に向けて投げかけられた。JAASアカデミーのDR中間美容アンチエイジング再生医療塾3回目を迎えた「幹細胞SVF若返り術LiveTherapy」講習会午前の部の講義編でこう呼びかけたのは、中間医師であることはいうまでもない。そして規制はむしろ歓迎すべきで、猶予期間のできるだけ早い段階で申請、手続を進めれば、他美容クリニックに先んじて「幹細胞による若返りできる術」を大々的にPRできると強調した。同医師によるStem Cell Therapyと美容アンチエイジング」シリーズは、学術団体としての一般社団法人JAASと、教育トレーンングの窓口JAAASアカデミーの住み分けに伴い、「再生医療塾」として昨年末、再スタートをきった。今年4月に行われた「Stem Cell療法 美容アンチエイジング再生医療塾」では、自らが開発に関わりKFDA認可の韓国製・自動分離抽出装置「CID-300」を使った、幹細胞治療の実際を、講義とライブ実演で繰り広げたが、今回のライブ講習では皮膚の肌細胞、発毛セラピーに向けてSVFに加える足場(Scaffold)を新たな組み合わせにして、若返り術を公開した。今回もまた中間医師が考案した最大のポイントである、培養しない少量の幹細胞を含むSVFを如何に効果的に有用性をもたせるか?というもので、受講者らはそれぞれのクリニック導入に向けて真剣に聞き入りそして供覧したことは間違いない。何人かのドクターからは「CID-300」を導入したい、とする声も出ていた。

講演の前半を中間医師は、再生医療の規制と一週間前に示された運用ガイドラインの説明に費やした。本紙1面に報じているためここでは割愛したい。
「新法では、安全性に関わる規制が強化されることは間違いないが、幹細胞を培養しない美容アンチエイジング治療は緩やかな基準であり、手続きは決して難しくない。申請の相談窓口をアカデミーでやってもいい」と指導医・中間医師は投げかけた。
美容医療ではこの規制がかえって、患者に対する大いなるアドバンテージを生むことは間違いない。多額の投資やイニシャルコストがかかる培養センター併設型クリニックと違い、多くのプライベートクリニックでは朗報といえる。




 さて中間医師が次に本題の幹細胞をテーマにした講義に入った。
講義ではシリーズで一貫して訴えている幹細胞の定義と性質の説明に入りながら、「脂肪採取のあとに遠心分離にかけて分離したペレット状の塊がSVF(Stromal Vascular Fractio間質系幹細胞)だが、意外と知られていなのが酵素コラゲナーゼの役割」と断ったうえで、美容医療で導入される別の幹細胞分離法のなかには、この酵素処理をせずStemCell療法と謳うものがあると指摘。誤解を与えかねない幹細胞セラピーの流布にくぎをさした。

 こうしたSVFの分離にあたり、中間医師からは徒手による分離抽出と機械による抽出法の説明がされたが、治療にかかる時間と、細胞分離の均一性やSVF濃度を比較した場合、機械の優位性を指摘した。さらに自らが開発に関わりKFDA認可の韓国製・自動分離抽出装置「CID-300」と、従来機種とを比較しながら、その投資額とイニシャルコストにも言及した。明らかに同機種の優位性は揺るぎがない。




午後の部は、場所を東京皮膚科・形成外科銀座院に場所を移し、池田 欣生院長の協力も得て、ライブ供覧に入った。
SVFを得るための脂肪細胞は100㏄(因みに豊胸治療で行われる同種の分離機では200ccの脂肪細胞を必要とする)を腹部から吸引し、それを遠心分離して最低限のSVFを取り出していく。
前回ライブで使った3種カクテル(SVF、PRP、特殊Scaffold製剤)とは違い、今回のSkin Rejuvenation編では、SVF、分離した脂肪細胞そしてヒアルロン酸を眼窩周辺と頬に使い分けながら行い注入していった(講習会の性格上、詳細は控えさせていただく)。また毛髪ではSVFのみの注入を行った。

ここでポイントとして中間医師が強調したのは「脂肪細胞の注入量と皮膚表皮からどのくらいの深度で注入していくか?また頭皮への侵入の深さと毛髪周期における成長期に必要となる成長因子をいかに効率よく与えていくか?」ということで、受講者からは実践をするうえで最も知りたい内容だったと術中に真剣にメモを取る光景がみられた。
(幹細胞の分離抽出、純度の高いSVFの作成法、吸引時の注意点、注入法など、まだまだ詳細な説明が講義とライブ実演を通して行われたが、講習会の性格上控えさせていただく)。

 ライブ終了後、中間医師から修了認定証が授与され講習会は閉会したが、受講者からは「CID-300」を導入したい、と個別に中間医師を囲んで導入プランを相談するドクターもいた。


(JHM124号より)

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