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ヒアルロン酸注入で特別講座

[ 2014/9/29 ]

第5回JAAS東京ライブフォーラムで池田医師「ビギナーから知っておきたいヒアルロン酸の注入術と合併症の回避法」

120号12面 写真(カラー入稿 新生JAASとしての年次総会である第5回JAAS東京タイブフォーラムがきたる9月28日(日)29日(月)の2日間(TKP赤坂駅カンファレンスセンター13階全ホール)にわたり幕を開ける。JAAS主催のもと、後援にはJAASアカデミーがつき協力体制で運営されることはいうまでもない。フォーラムでは、過去のプログラム構成と同じように、美容医療、アンチエイジング内科、美容歯科の臨床研究、最新医療知識の習得やクリニカルエステ術も含めた症例検証のための学術発表の場を設けつつ、他に類のない運営として、会場とライブ現場(東京皮膚科・形成外科)とを結んだ2次元同時中継のライブ上映も設けている。今回は、術者はもちろん処置される患者役とも、医師あるいは歯科医という初の試みとなる。また、美容アンチエイジングに求められるスキルを「技術・経営・法務」として、あくまでも実践的な講演内容にこだわった。そして今年のフォーラムでとくに話題を集めそうな演題が「ビギナーから知っておきたいヒアルロン酸の注入術と合併症の回避法」で、統括役のJAAS理事長・池田 欣生医師が講義と実演を会場内で実施する。上海サクラガーデンクリニックの井上 祐一医師からも、多発するヒアルロン酸による事故について中国の事情を報告してもらう。

話題の演題とヒアルロン酸注入の実技デモは、フォーラムの陣頭指揮をとる池田医師がプログラムを通じて、今年最も意気込むプレゼンテーションだ。
前号既報のとおり、韓国ソウルの仁済大医学部・眼科学教室から症例報告された「眉間へのヒアルロン酸注入後に発生した完全外眼筋麻痺を伴った視力消失例」にあるとおり、美容目的で注入されるヒアルロン酸治療での医療事故が相次いでおり、明らかになっている事故件数だけでも数十例にのぼっている。公表されない事例も含めればその2倍とも3倍ともいわれ、日本でも例外ではない。
セッション後半で発表される予定の井上医師からの中国美容事情のなかでは、さらにこうした事故、医療クレームは韓国、日本を圧倒することが予想される。
韓国での報告では、多発性の局所脳梗塞に至る症例まで認めていることから、いま、ヒアルロン酸注入に対するリスク回避と、その対処、処置のプロトコールの徹底は喫緊の課題といっていい。


失明事故など相次ぐ事故、クレームで、注入の基礎、対処法は喫緊の課題

池田医師は「論文を翻訳された中間医師によれば、この症例では患者が美容目的で眉間に5回にわたってヒアルロン酸注入を受け、その際、滑車上動脈や眼窩上動脈からヒアルロン酸が逆流し、眼動脈を閉塞して、内頚動脈にまで及び脳内へと影響が及んだと推察しており、ヒアルロン酸などの低侵襲術でも決して侮ってはならない」と警告する。
こうしたことから、これからヒアルロン酸注射を始めようとするビギナーの医師、さらには経験者であっても、改めてその基礎知識と注入の基礎と対処法を確認してもらいたい、として池田医師がアラガン・ジャパンの協賛を得て、講演、実技デモを行う。
同社のヒアルロン酸使用軟組織注入材「ジュビダーム ビスタ ウルトラ」と「ジュビダーム ビスタ ウルトラプラス」は、今年3月、日本で初めてヒアルロン酸製剤として厚労省から医療機器製造販売承認を得ており、顔面における中等度から重度のシワや鼻唇溝を修正する目的で認可された。認可にあたり、安全性試験をクリアしていることはいうまでもない。
こうしたことから、製剤の安全性を担保しつつ、池田医師による合併症を回避させる注入理論とそのテクニックを参加者に広く学んでもらうことになる。


(口唇注入の)歯科医にもまたとない機会に

参加者の中には、アンチエイジング美容歯科に関わる歯科医も見込まれるため、歯科診療範囲で認められる口唇への注入術にも参考になることは間違いない。2日目の歯科セッションと夕方の中村 徳三歯科医による上口唇短縮術のライブ中継とあわせ、歯科関係の参加者も今年は増えることが予想される。

2日間のプログラムには両日とも午後後半からの2次元同時中継のライブ上映が組み込まれ、初日には、山本JAASアカデミー学長が執刀する「下眼瞼形成術 ハムラ変法によるクマ治療」がライブ中継される。2日目は「最新の切らない下顔面形成~複合治療UZ
リフト、3Dリフト、切らない鼻翼縮小」(池田医師)、「口腔内アプローチによる上口唇リフト」(中村 徳三歯科医師)、「3Dリフトによる二重あごの治療」(田中 亜希子医師)の3症例が放映される。

 初日の講演には、美容アンチエイジング外科セッションが2つ用意され、口角リフト、眼瞼下垂手術、BOTOXによるネックリフトなど動画解説を交えた講演が行われる。午後には、経営マーケティング・法務・美容内科のセッション枠で、3題の講演が組み込まれ、その中で元東京弁護士会元副会長の神崎弁護士からは「最近の美容医療に関する裁判事例から考える医師・患者間の承諾書」が講演される。

 さらに、経営講座「女性の美容医フリートーク」と題して、経営者として奮闘する3人の女医が開業から今日までも失敗、成功事例を座談形式で討論するプログラムや、アンチエイジング美容歯科のセッションも用意されていることは先述のとおりだ。
 2日目には、美容アンチジング再生医療、美容アンチエイジング内科、アンチエイジングエステ術のセッションと続いたあと、この特別講座「ビギナーから知っておきたいヒアルロン酸の注入術と合併症の回避法」が準備されている。



(JHM121号より)

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