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過剰なグルタミン酸放出は うつ病へのカウントダウン

[ 2014/9/9 ]

ワタナベ活性型オイスターで過剰放出を食い止める

jhm120

 うつ病の病態にモノアミン神経系機能異常が関与するという「モノアミン仮説」が提唱され、モノアミン系抗うつ薬が開発されてきた。しかし投薬されたおよそ3割の患者で寛解に至らないことが報告され、さらにこの治療薬が効果発現まで数週間を要し、満足のいくものではないことも明らかになっている。一方で、ストレスとの関連が注目される気分障害や不安障害の病態にグルタミン酸神経伝達系が重要な役割をもつことが解明され、このメカニズムを応用した治療薬リルゾールが承認された。認可された薬効は筋萎縮性側索硬化症ではあるが、オープン試験において治療抵抗性うつ病、双極性障害、強迫性神経障害、全般性不安障害などの患者における種々の症状を改善する可能性が示唆された。現在もこの有効性の検証は継続中だ。こうした創薬の開発で進められているストレス、うつ病に対するグルタミン酸神経伝達系の関わりは、他方、機能性食品でもすでに2010年から研究が始まっていることをご存知だろうか?最先端の研究、世界に通用するエビデンス、ヒト試験での安全性評価さらにはGMP基準の製造、出荷し続ける渡辺オイスター研究所の「ワタナベ活性型オイスター」であることはいうまでもない。

 近年、うつ病患者におけるグルタミン酸神経伝達系機能異常を示す報告は多い。創薬分野での知見は先述のとおりだが、機能性食品においてもその研究成果はめざましい。
 とりわけこの分野でその「食効」を突き止めつつあるのが、渡辺オイスター研究所の「ワタナベ活性型オイスター」だろう。

 同社では渡辺 貢代表(畜産学・医学博士)の陣頭指揮のもと、このうつ様行動の誘発そしてそのメカニズムと回復において、グルタミン酸神経伝達系に着目した。
「中枢神経系におけるグルタミン酸は重要な神経伝達物質で学習・記憶などの機能に大きな役割を果たす。一方、過剰なグルタミン酸の放出は神経細胞に障害を与え、精神や神経疾患へと繋がっていく」として、「ワタナベ活性型オイスター」中に含まれる亜鉛に着目。亜鉛が補充された状態では、ストレスを受けてもグルタミン酸が過剰放出されないことを突き止めた。
試験ではラットに低亜鉛食を2週間与え血中のグルココルチコイド(コルチゾール)濃度を測定した。

コルチゾールの血中濃度はうつ病患者の半数で増加している。その理由には、生体がストレスを受けると視床下部、下垂体、副腎系などのHPA系が活性化され、副腎からコルチゾールが分泌され血中濃度が上昇へと向かうが、この濃度上昇が負のフィードバックのシグナルをだし、コルチゾール濃度は定常レベルに戻っていく。しかしストレスなどで長期にコルチゾールが過剰に産生されると多くの組織に損傷がもたらされ、負のフィードバック機能も障害をうけ、血中コルチゾール濃度が高いままとなるからだ。

さて、先述の試験によって、低亜鉛食を与えられたラットの血中コルチゾール濃度は増加し、海馬細胞外グルタミン酸濃度の上昇を引き起こした結果、うつや不安様行動が増加していったという(通常食と低亜鉛食との細胞間メカニズムは図のとおり)。
試験では、低亜鉛食によって生じたうつ様行動を示すラットに、亜鉛補給をしたところ、4日後に回復することを確認している。
この研究報告は、同社と静岡県立大学(薬)医薬生命化学分野との共同研究で明らかにされている。

こうした研究成果から、うつ病になる前の日頃の予防に、「ワタナベ活性型オイスター」を摂取することが鍵となるはずだ。うつ病には至らなくても、ストレスを過剰に受ける現代社会では、「興奮しすぎ」「気の使いすぎ」エネルギーの使いすぎ」によって、気力さえ低下してしまう。オイスターによって適正な亜鉛補給を心がけて、健康な脳を保っていきたい。

(JHM120号より)

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