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Made in Korea 美容整形クリニック探訪 その四

[ 2014/9/3 ]

120号9面 モノクロ入稿 DR- 時代は後戻りはしない。日本に学び、追いつけ追い越せ!と邁進してきた韓国に、かつて美容医療の世界でもその技術を伝授してきた日本だが、いまやその整形術が彼ら韓国の医師によって独自のスキル「Made in Korea」となって生まれるものが少なくない。技術立国として戦後、世界マーケットをけん引してきたMade in Japanとしての輝かしい時代をつくってきた日本も、最近その影は薄い。美容医療の分野もまた例外ではない。施術に対する研さんとあくなきアイデアの探究、そして熾烈な競争の中でこそ生まれる、患者への治療効果と満足度に対する美容術の進化と発展が、彼らのモチベーションをさらにあげるのだろう。先達の日本の美容整形医のかつての教え子たちが勇躍、アジアでの評価をあげる。しかし、技術を伝承したかつての時代を回顧しても始まらない。いま再び、日本の美容医療の技とその美的センスを海外に輸出する時である。時代を後戻りするのではなく、時代をリードしていく日本の美容医療界にエールを送る意味でも、韓国の美容整形医そしてクリニックを探訪しながら、そのヒントを探してみたい。シリーズ4回目は韓国ソウル・江南区に開業するCSC Lauren ClinicのLee Ji-hyeong院長を訪ねた。


上手ゆえに勤務医退職34歳の若さで開業、成功

 118号の「国境を越えた技術交流に収穫」とする紙面で掲載した、Dr.Choi韓国ソウル現地派遣ライブ講習会「埋没重瞼+目頭切開、眼瞼下垂修正の切開重瞼、下眼瞼形成(経結膜脱脂+皮膚切除術)」のレポートをご記憶であろうか?
 JAASアカデミーDR Choi韓流Eye Surgery塾として、アジアでも有数のスキルをもつ眼瞼美容形成術のスペシャリスト・Choi医師が、参加した日本の美容形成医(13名に加え山本、中間両指導医)に、その類まれな形成術を披露し、時には上眼窩脂肪の切除の適応や挙筋腱膜の前転に関する考え方等の説明が加えられたり、下横走靭帯に対する考え方についても解説があり、日本側にとっては大いなる収穫を得た。
このソウルミッションで、韓国式の連続埋没重瞼と目頭切開(平賀法)ライブをしていただいた医師こそ、Lee院長である。sedationの方法や術前投薬など、お国の違いも感じられはしたものの、とくに埋没法が連続式で、術式としては重瞼ラインのデザインに余裕が出来ることや、持続性に優れている点など、「日韓の技術交流」の収穫は、Choi医師と共にLee医師のおかげといってもいい。

 Lee医師、Choi医師の後輩でソウルの医科大学の名門カトリック医大・眼科の出身である。当然のように在学中、Dr Leeも軍役に就く。復学後、眼科専門医として同大附属病院に赴き、いわゆる眼科の通常診療をこなす。
「外科的なスキルには興味があり、眼瞼に関わるオペは苦手ではありませんでした。しかし整容的なアプローチにも興味があり、美容外科クリニックに勤務することになった」

 そして34歳の若さでソウルの一等地、江南区に独立を果たす。2008年のことだ。今年開業6年目を迎えるがそれでもまだ40歳のLee院長である。
『なぜ?美容外科に転身したのか、そんなに早く独立したわけは』との取材班の問いかけに、「独立は不本意でした。同年代の勤務医に比べ、外科的なスキルを認められ若くして高額の給与をもらうようになりました。経営側からは高給取りはいつまでもいると敬遠されるのです」と、予想だにしない答えが返ってきた。


「クレーム出さない手術」に徹する

 しかし、日本でも似たようなケースはあるのかも知れない。
 不本意の末に若くして開業し、6年が経ったいま激戦区で一定の評価を得ていることは、やはり高い外科的センスをもつゆえなのだろう。
人柄はいたって温厚で患者からの信頼は厚い。その風貌は写真にあるとおり、ボストンメガネをかけ愛用のシャツは着ざらしのボタンダウンという出で立ちで、韓国の男性ファッションの中では珍しい。クリニック名がラルフローレン(ブルックスブラザーズと共にアメトラの2大老舗ブランド)ともじったということもあり、好みのスタイルなのだろう。
 先輩Chooi医師とともに大の親日家でもあることも、われわれ日本側にとってはうれしい。
 そんなLee院長が掲げる治療の信条は「クレームを出さない美容形成術」である。言うは易し行うは難し、だ。
日本以上に訴訟社会といわれる韓国にあって、美容医療でもまた例外ではない。
 クリニックで需要の高い治療は、眼瞼形成、口、鼻形成、フェイスリフトだという。二重は、重瞼切開、埋没重瞼ともに症例にあわせて行う。最近、韓国で確かな腕をもつ若手の美容形成医が揃って口にするのが「自然美を重視する」デザインと施術だが、Lee医師もご多分にもれない。


口角リフトは1000症例

120号9面 カラー入稿

 そんなLee院長の名を有名にしたのが、スマイルリフト(口角挙上術)である。
韓国でこのサージェリーを上手にできるのは、Lee医師を含め数人だという。
ローレンクリニックでは「口端手術」と命名し、その症例は1000例を超える。
「あくまでナチュラルに左右非対称なく瘢痕もできるだけ目立たせない。また術後の表情が笑った時も違和感のないようにすることが大事です」
一方で激戦区ゆえの苦労も絶えない、ともらす。経営の悩みどころはやはり集患で、ネット集患には多大なイニシャルコストがかかるようだ。とはいえ、やらないわけにはいかないと美容医療を経営する誰しも抱える問題を吐露してくれた。
ただ、その人柄と穏やかな雰囲気のせいか、40~50歳代の婦人のファンが多い。彼女たちの口コミでいわゆる「富裕層」がクリニックに足を運ぶという。
「個人的には若い女性たちからもっともっと支持されたい」とLee医師は本音を
もらす。            
◎JAASアカデミーでは、来春3月に、いまだ韓国の医師でさえ未公開の李医師による「口角リフト術ライブ講習会」をローレンクリニックで開催するが決定した。


(JHM120号より)

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