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多くの療法で有効性に根拠なし

[ 2013/6/6 ]
厚労省・統合医療の調査研究」から明らかに
「効果あり」は鍼療法などわずか
代替療法の中で高い利用率(33.8%)は「サプリメント」



ともすると「統合医療」に対しては標準医療側から白眼視されるケースが少なくない。しかし、先ごろ開催された厚労省の「統合医療のあり方に関する検討会」(独立行政法人 国立長寿医療研究センター・大島 伸一総長ほか構成員9名)の第5回会合で、多岐にわたる統合医療の療法について安全性、有効性に関する科学的知見を本格的に収集していくことが合意形成され、今後、政府、行政主導でより前向きな議論と取組みがされていくことになった(本紙107号既報)。一方で同省は「統合医療の情報発信等のあり方に関する調査研究」(以下 調査研究)での2008年からの4年間のコクランライブラリー報告を踏まえ、主な療法の数と有効性についてその分析が多くの療法で「未確定」であったことを確認。

「統合医療」の中には科学的知見が十分なものがある一方で、全く根拠のないものまで混在すると指摘されたため、具体的な今後の取り組みとして国内外の統合医療に関する療法の学術論文を収集する体制をさらに整備していくことや、その拠点に医師をはじめ多職種の関係者が関わり、臨床研究を支援していくことを申し合わせた。こうした中、「統合医療」を推進する上で忘れてはならいのが、その利用状況であることはいうまでもない。検討会では先述の調査研究から明らかになった相補・代替療法の実態調査(3178人)を示し、「サプリメント」が33.8%と最も利用されているとした。回答では13%の「マッサージ」、10%の「整体」とつづく。
(以下、本文はJHM110号に掲載中。JAAS会員には毎号お送りしています)


(JHM110号より)
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