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10年の時を経て再び「美容炭酸効果」が脚光

[ 2013/4/4 ]
床ずれの臨床現場で立証
血行不良を改善

ドイツでは炭酸ガス療法が保険治療適用(心筋梗塞、動脈硬化)


皮膚のターンオーバー促進、くすみや乾燥肌に改善効果
美容アンチエイジング医療やエステサロンに普及進む

市場には炭酸製品、設備機器数多く、注目は「B-da」




ここ最近、炭酸泉、炭酸水、炭酸洗顔、炭酸パックなど「炭酸」を活用した美容アンチエイジング医療・美容関連商品が注目されている。スーパー銭湯や温泉施設でも炭酸風呂が設置されていたり、サッカーや水泳などのスポーツ分野でも疲労回復を促進するため炭酸浴を積極活用しているという事例もある。炭酸自体は約10年ほど前から存在していたが、いま再び炭酸効果が脚光を浴び始めてきた。こうした中、美容・アンチエイジング熱の高まりや高齢化社会の進行、健康志向の高まりなどを受け、美容医療の現場でも今後さらに活用される可能性が大きい。本稿では炭酸商品と市場性を追った。

日本における炭酸の使用例としては、床ずれ(褥創)の患者の治療として一部の医師の間で使われていた。床ずれ(褥創)が身体を同一の姿勢で長時間維持するために起こる血行不良が原因であるため、炭酸ガスを使い血行をよくすることで改善に向かう。こうした治療が複数の医師の間で行われ、実際に論文にも発表されている。(日吉俊紀;人工炭酸泉浴剤による褥創治療について.1989)その他、炭酸水や炭酸ガスを活用したリウマチなどの創傷治療などとしても医療現場で活用されている。ドイツの一部地方で炭酸ガスが心筋梗塞や動脈硬化の治療として100年以上から保険治療として取り扱われているほどだ。
炭酸の効果として最も有名なのは血行促進である。炭酸水に含まれる二酸化炭素は人間の細胞にとっては不要な老廃物であり、この老廃物(二酸化炭素)が炭酸として皮膚に吸収されると、逆に身体はこれを排出しようとして毛細血管を広げて血流をよくする。血流がよくなっても、炭酸の効果で血管自体が広がっているので血圧が高くなることはないのも特長だ。二酸化炭素が増えることで血液内の酸素と二酸化炭素の入れ替えを担うヘモグロビンが活発に動き、酸素量が増えて細胞が活性化される。これによって肌のターンオーバーを促進し、くすみや乾燥などの肌トラブルの解消効果も期待される。
炭酸の「内面的な効果」としては……
(以下 本文はJHM109号に掲載中。JAAS会員には毎号お送りしています)



(JHM109号より)
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