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DR山本美容整形塾 第1回「初心者も習える標準術式・豊胸術LiveSurgery/受講者も参加!腋窩アプローチによる挿入バックのLayer確認・剥離スペースづくり体感LiveSurgery」

[ 2012/4/25 ]
好評シリーズ第2期がスタート!

DR山本美容整形塾
第1回「初心者も習える標準術式・豊胸術LiveSurgery/受講者も参加!腋窩アプローチによる挿入バックのLayer確認・剥離スペースづくり体感LiveSurgery」



初診症例の豊胸術公開
腋窩アプローチで傷を最小に抑える手技を伝授


「しわの選択」「大胸筋の同定」など術中に解説、「大胸筋、乳腺の位置関係」など参加医師らが視診、触診も

術前にCTで検証
全員で挿入バックのサイズ、形を討議する


剥離範囲、剥離法の細かなアドバイスと共に、全員で剥離を体感


参加型OPEN SURGERYとして毎回定員を上回るLive講習会「DR山本の第2期美容整形塾LiveSurgery Course6回シリーズ」(JAAS主催)の第1回目「初心者も習える標準術式・豊胸術LiveSurgery/受講者も参加!腋窩アプローチによる挿入バックのLayer確認・剥離スペースづくり体感」が開催された。昨年の第1期シリーズでは、5回目の“山本塾”として取り上げた豊胸術だったが、その際講習モデルが修正症例であったため、「初診としての豊胸術症例をライブ開催して欲しい」との要望が相次いだため、今回は、最も一般的である腋窩アプローチによる豊胸手術の講習内容となった。前回同様、静脈麻酔による日帰り全身麻酔が併用され、術前から麻酔に関する質疑応答も活発に行われ、麻酔に関しての関心も高いことがうかがえた。手術は、全身麻酔後、腋窩切開が加えられた。初回手術であり、傷をなるべく目立たなく仕上げる方法としての、しわの選択等細部にわたる説明がなされ、実践的な内容を予感させる開始であった。また、腋窩切開後大胸筋の同定の仕方についての説明がなされ、創部の止血が手術全体を通していかに重要であり、また大胸筋、乳腺の位置関係を参加者全員が視診、触診で確認している点は、昨年に引き続き参加型プログラムが継承されていることを物語っていた。


昨年の第1期では、“山本塾”の5回目として豊胸手術を取り上げた。しかしその際、講習モデルが修正症例であったため、参加医師から「第2期目では、初回に初診での豊胸手術症例の講習会を開催して欲しい」との要望が相次いだため、今回は、最も一般的である腋窩アプローチによる豊胸手術の講習内容となった。 
前回同様、静脈麻酔による日帰り全身麻酔が併用され、術前から麻酔に関する質疑応答も活発に行われ、麻酔に関しての関心も高いことがうかがえた。
講習会では、いつものように解剖講義から始まる。講義にも関わらず、実践解剖と呼ぶにふさわしい内容となったことはいうまでもない。手術中に不可欠である解剖知識に焦点が絞られるとともに参加者の意見なども交わされ、以前にも増して活気を呈していた。さらに、修正症例の供覧もあり、手術としてどのような点が問題になるかという点を踏まえての解説が追加されることになる。豊胸バック破損症例では、挿入時のバック取り扱いにも問題があるかもしれないという指摘に会場では様々なコメントが寄せられたことも意義深く思われた。
また、豊胸時にバックの挿入位置を決定するために、術前CTを全員で検証し、挿入する豊胸バックをどのようなサイズで、どのような形のものにすべきかなどの点についても討議され、患者さんが今後授乳する可能性が高いという点をも考慮し、220mlサイズのシリコンバックが選択された。


(左上)CT画像で討議(右上)術者デザイン(左下)剥離(右下)バック挿入

昼食をはさみ、手術開始となったが、昼食中、和やかな雰囲気の中、新規参加の先生方が場の雰囲気になじみ、様々な先生と意見交換をしている様子が印象的だった。手術は、全身麻酔後、腋窩切開が加えられた。初回手術であり、傷をなるべく目立たなく仕上げる方法としての、しわの選択等細部にわたる説明がなされ、実践的な内容を予感させる開始となる。また、腋窩切開後大胸筋の同定の仕方についての説明がなされ、創部の止血が手術全体を通していかに重要であり、また大胸筋、乳腺の位置関係を参加者全員が視診、触診で確認している点は、昨年に引き続き参加型プログラムが継承されていることを物語っていた。
さらに、豊胸バックスペースを作るための剥離範囲や剥離法には、山本講師から細やかな説明が加えられるとともに、全員で剥離を体感するというプログラムが組まれ、バック挿入直前にはガーゼを用いて尾側から全員で評価し、手術の結果に対しても妥協のない議論がかわされた。
豊胸バックが挿入された時点では、その仕上がりに感嘆の声も聞かれたが、『患者さんが気にするのは創部です』という山本医師のコメントと共に、創部縫合時にも、真皮縫合の注意点などにも触れながら進行し、これだけの細かい点まで解説を加えられた講習会は他に類を見ない。
手術終了後、手術用はさみ等オペ器具について、その製造法、材質について、山本講師が愛用し、器具によってはセミオーダーメードも受注が可能なエムエーコーポレーションから説明があった。術中に使用した電気メスは、エルマン社製「Ellman surgitron dual RF S5」と、昨年春から美容医療業界に普及し始めた日本ケイエスメディカルの「RFマジック2」の2台で、ほぼ同等の執刀の使用感と性能をもつことから、左右それぞれで稼働させた。


ライブのモデルさんの術前・術後

全プログラムが終了し、恒例の修了認定証が参加医師に授与された後、山本講師を交えての懇親会へと移った。全員参加という和気あいあいとした雰囲気の中で親睦がはかられたことは、JAAS主催者側としても喜ばしい。
「教授のいない医局」シリーズ2期目は、次回2回目へと続く。


【2期目シリーズ内容】
●(終了)・第1回「初心者も習える標準術式・豊胸術LiveSurgery/受講者も参加!腋窩アプローチによる挿入バックのLayer確認・剥離スペースづくり体感」1月22日
●(終了)・第2回「初心者から習える上眼瞼形成術/眉毛下切開リフト術・目頭切開術・切開重瞼施術LiveSurgery」3月4日
●(定員締切)第3回「初心者から習える下眼瞼形成術/目尻切開術・経結膜脱脂術(軽度)・経皮下眼瞼リフト術(中度)LiveSurgery」6月10日
●第4回「①初心者から習える最小侵襲フェイスリフト②併用効果高い下顎部脂肪吸引+BOTOX LiveSurgery」7月8日
●第5回「初心者から習える鼻形成術/①シリコン隆鼻術②鼻尖形成、鼻翼形成、小鼻縮小術3症例LiveSurgery」9月9日
●第6回「復習を兼ねた、寄贈献体Fresh Cadaverによる美容形成解剖学実習・DR山本指導の執刀トレーニング」(中国大連・HoffenBioにて)11月

【山本美容整形塾スタートの背景】
「技術を身につけたいが学会に行っても症例報告ばかりで研鑽中の自分には吸収できない」、あるいは「他科から美容外科、美容医療に転向あるいは、一部の診療を取り入れたいが、自分が手術をできるようになつか?現場をみてみたい」、こんな医師は少なくないであろう。
そうした要望に応えていこうというのがこの「DR山本塾」で、一方的な指導する術者のLive公開に終わらず、術前のデザイン、術中の縫合、切開などの手技の解説、そして参加者からの細かな質問にも答えていく。
「初心者でも勉強中の医師でも、遠慮せず気後れしないで術式の初歩的な質問や相談に丁寧に答えていきたい。また、術者と参加者の術式の違いをこの場で明らかにして、建設的なディスカッションを実践の中でしていければと考えています」と山本医師。
自らも、胸部外科の専門医から美容医療の世界へ転向すべく、国内はもとより美容外科の本場ニューヨーク大形成外科に単身、修行の旅に出て、その術を磨いた。そして今でも休診日には大学の形成外科に足を運び、医局の教授などとオペを共にしながら研鑽に励む。
だからこそ、他科から転向しようという初心者であっても意欲さえあれば、門戸を広げ勉強の場を与えていきたいと、このスクールの開校に至った。蛇足だが、山本医師、修行時代に施術ノウハウは門外不出とばかり、門をたたけど門前払いをされた経験が少なくないという。辛ざんをなめたその苦労を、後継の医師にはさせたくないという動機からも今回のシリーズは実施された背景がある。だからこそ、自らの施術を惜しげもなく公開していくと、協調する。好評シリーズは第2期もスタートしている。


【略歴】
(医)豊季会 山本クリニック院長 山本 豊MD,PhD/東京医大卒業後、同大大学院を経て第一外科学入局。勤務医として同大が得意とする胸部外科の専門医として臨床の経験を積む。のち、美容医療への習熟をめざし美容整形クリニックに勤務したのち、形成外科のメッカ・ニューヨーク大学形成外科に留学する。帰国後、現在の美容外科・形成外科・美容皮膚科の山本クリニックを開業する。美容整形術は専門医にも負けないスキルを身につけ、他院で手術を受けた患者の修正術(他院修正)も数多くこなす。その症例は眼瞼形成、鼻形成、フェイスリフト、一部の骨形成術、豊胸、脂肪吸引などほぼオールラウンドで、修正術で培った経験から初期クライアントに対してもクレームをつくらない美容整形をモットーとする。



(JHM103号より)
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