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「子宝相談」で評判のホームファーマシー [JHM]

[ 2012/2/8 ]
とちの木薬局・石川先生
専門性を発揮!不妊カウンセリングと漢方+オイスターで




大衆薬のリスク分類に伴う販売制度の改正からおよそ2年が経過。販路拡大は、かつての専売チャネル・薬局にとってその経営基盤を揺るがしかねない。だからこそ今、相談薬局としての独自性が求められている。こうした中、「未病」状態の生活者(患者)に的確にカウンセリングとアドバイスを行う、ホームファーマシーが見直されている。本紙では、そんな話題の薬局をリポートする。



八王子駅南口から徒歩数分、その店舗を通りすぎる通行人は必ず、一度は立ち止まる。ひと際目を引く看板「子宝相談」があるからだ。
「漢方 石川珠美のとちの木薬局」である。

不眠やうつ、冷え性さらには糖尿病、高血圧ぎみなど、いわゆる疾病との境界域の「未病」に悩む患者(生活者)が、この薬局には足を運ぶ。そして、石川先生の“看板に偽りなし”の不妊カウセンリングと処方が評判を呼び、都心や遠く神奈川などからも来店する。
自らも「長く2子目ができず悩んだ」末、漢方処方から不妊治療を施す周期療法を勉強、一方で「不妊カウセンラー」の資格もとった。

以来、不妊はもちろん、妊娠授乳期のつわり、後陣痛など出産期、母乳などの産後トラブルなど、石川先生のアドバイス、そして処方で救われた患者は後を絶たない。
「漢方でホルモン分泌を促進し、オイスターの摂取が豊富で独自のミネラル・ビタミンバランスから栄養価を高め、卵巣そして精巣など生殖器の機能を活性化しているのでしょう」(石川先生)

漢方に「活性型牡蠣エキス ワタナベオイスター」(渡辺オイスター研究所)を併用することで、石川先生の“不妊療法”は確かなものになったと言えよう。来店するのは女性が圧倒的だが、その原因は男性によるケースも少なくない。
「精子の運動が弱く、数も少ないご主人に、奥様が漢方、オイスターを1カ月飲用を勧めたところ、その精子数が増えた」という。

多くの場合、体調不良はとかく、気のせいで済まされてしまう。気になれば病院に行くが、「検査数値」で適正範囲内におさまれば、治す手立てはない。
「医療はもっぱら、病いの原因を追及することを重視しがちです。しかし患者さんは現在進行形の未病を治したいはず。だから私ども相談薬局の役割があると思います」
薬局の独自性とは、まさにこの「とちの木薬局」の取り組みに他ならない。診療だけでは補えない、日常的な生活者(患者)の体調不良や「未病」状態に対して、こうしたホームファーマシー、そして臨床栄養薬理学を熟知し、実践する薬剤師の存在は見逃せない。
そしてこうした相談薬局の専門性を活かすために、渡辺オイスター研究所が毎年いくつもの研究論文を発表しながら、そのエビデンスによって薬局の経営を側面的にサポートしていることも忘れてはならないだろう。



(JHM99号別冊より)
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