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韓流のモノ・ヒト・治療術が、美容医療を変える [JHM]

[ 2012/1/12 ]
本紙ソウル支局から最新の韓国事情をリポート

海外の患者を獲得し医師、治療スキルそして“美容整形顔”を「輸出」


韓国そして日本厳しい美容医療の経営環境でも、他科から転身する医師が増える



2011年、日本社会は揺れに揺れた一年だった。突然の大震災そして津波に襲われ無残にも壊滅状態と化した街、被災地ではただただ茫然と立ち尽くす人たちの姿が毎日のようにTVに映し出される。そして災難はこれだけに留まらない。福島第一原発事故による放射能汚染は、住民、農作物、畜産物などに図り知らない打撃をもたらし、「日本の安全神話」は一瞬にして崩れ去ったことは周知のとおりだ。それでなくても長期低迷がつづく日本経済、市場はデフレスパイラルからいまだ抜け出せない。そして購買力はますます弱まる傾向にある。美容医療もまた例外ではない。震災の影響が追い打ちをかけたことは言うまでもない。そしてこうした日本の美容医療マーケットに対して、韓国からのモノ・ヒト・治療術の流入が勢いを増している。この10月、本紙ソウル支局が開設しその取材網は格段に広まったことから、韓国現地取材による最新リポートはその量と質ともに増えることになる。本稿から毎号、韓国からの最新の現地情報をお届けしていく。


自国の需要より海外需要狙う 

韓国ではその経済成長ぶりや、活発化する医療ツーリズムを受けて美容医療業界も上げ潮ムードだと思われるがちだが、決して好調というわけではない。美容整形を受診する裾野は日本よりいが、以前に比べ需要の伸びが鈍化していると聞く。そもそも人口は日本の半分以下、GDPに占める内需は2割とも3割とも言われ、国民一人当たりのGDPは20,917 USD(2010年統計値)  と日本(42,988USD)に比べ低い。そして年収の格差は日本の比ではない。通貨価値もウオン安傾向はまだまだ続く。
つまり自国民の需要を獲得するよりは海外からの患者を呼び込み、一方でモノを海外に輸出することで、「韓国経済」を成り立たせているという現実がある。
医療ツーリズムは、政府、行政が後押するかたちで行われ、美容医療においてもまた例外ではない。本号8面で掲載するChoi医師は「眼瞼形成」の技術そして施設レベル向上のための評価委員の一人としてその任にあたる。また先ごろ大韓民国医療学会から、Kairos Aesthetic ClinicのLim医師が、「眼瞼形成・鼻形成」の名医称号を授与されている。受賞された32人のうちの一人で、選考にあたり厚生省にあたる韓国保健福祉部がサポートする。背景には、各分野のスペシャリストを称えつつ専門分野の後継医師をボトムアップし、海外市場に向けた整備を図っていることは間違いない。
(以下、全文はJHM102号に掲載しています。JAAS会員には毎号、健康と医療をお届しています



(JHM102号より)
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