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やっと評価され始めた 酵素栄養学 [JHM]

[ 2011/8/10 ]
「酵素医学の父」E.ハウエル博士の『酵素の力』が提唱する長寿で病気にならない体


『医者も知らない酵素の力』H.ハウエル著 今村光一訳
中央アート出版

今、「酵素栄養学」をフォーカスする動きが高まっている。健康本を集めた書店棚には、「酵素」の文字が目立つ。かくして「酵素」は炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水、ファイトケミカル(植物成分)に次ぐ、第9の栄養素として認められるようになった。溢れんばかりの“酵素本”も、そのルーツを辿ればある本に行き着く。「酵素栄養学」そして「酵素医学」を確立させた名著『酵素の力』である。自らも100歳をこえる長寿を実証し、およそ40年にわたる臨床経験の末、酵素の重要性をみつけたエドワード・ハウエル医学博士がその著者である。いわば“酵素栄養学の父”とも言ってもいい。この本、副題にはー医者も知らないーとあえて訳者・今村 光一氏がつけている通り、E.ハウエル博士が酵素を疾病との因果関係から導き出し、その概念さえ理解できない医療の世界に、初めて酵素による治療法として提唱した。本稿では『酵素の力』の内容を紹介するが、とりわけ医師の方々に、この『酵素の力』が語る食物酵素理論のいったんを知っていただき、そしてこの書籍を一読して、酵素医学を自らの診療のなかで実践していくきっかっけになればありがたい。

かつてアメリカの上院栄養問題特別委員会が新しい医学について提唱した。
「現代医学は栄養の問題に盲目な、片目の医学である。それゆえに病気も効果的に治せない非効率な医学になっている。栄養の問題に目の開けた医学に変える医学革命が必要であり、そのためには医者の再教育も必要である」と、この指摘、医療人には手厳しい。
これが後に、アメリカ国家プロジェクトとしてNIH、NCIが主導して始まった補完代替医療の研究推進となっていくことはご存じの人もいるだろう。

しかしE.ハウエル博士、この委員会の報告から実に60年も前に、「消化と代謝における食物酵素の重要性」とする論文を掲載している。こうした酵素研究は、自らのクリニックを開業しながら続けていたのである。
そしてそののち、食物酵素理論を確立、酵素栄養学を世界に問うことになる。「この酵素学を実践すれば病気知らずの長寿は保証され、少なくともそうでない人よりは2~30年は健康で長生きできる」と、本書で書いている。
さて、体の中の生化学反応の仲立ちをするのが酵素で、この反応なしにどんな生物体も生きられない。消化不良は消化酵素の不足で起こり、ホルモンの異常もホルモンの生成に関与する酵素のトラブルが要因となることは言うまでもない。

人体に3000を超える種類の酵素が働いているが、食物の消化吸収に関係する消化酵素、そして生体の機能に関係する代謝酵素に分けられる。そして体外酵素と呼ばれる「食物酵素」がもう一つあり、この酵素が重要だとハウエル博士はいう。
クジラが食べたアザラシの例をとって、食物酵素の正体を解説するくだりはおもしろい。32頭ものアザラシがなぜ?いくつものクジラの狭い胃と胃の間の通路を通って出てきたのか。そのナゾこそ、アザラシ自らが食物酵素や消化酵素を分泌して分解していったというのだ。

一方、こうした生存中ではなく死ぬことで酵素が働くことは、食物を生で食べる野生動物やイヌイットに、病気のないことをあげ、加熱調理によってたんぱく質である酵素が破壊され、失活してしまう食物を食べる人間に病気が起こる何よりの証拠だと語る。
ハウエル博士は「ではなぜ?食物酵素の不足が病気を起こすのか、それは生体内の酵素の製造能力には限界があり、食物酵素が失活した食物を食べると事前の消化ができないため、消化酵素を余分に分泌しなければなりません。その結果、製造キャパ中、消化酵素が余計につくられその分、代謝酵素をつくる量が減る。そしてからだの機能障害が起こり病気をおこし、しかも治りにくい状態に陥る」と説明している。
有史以来、人間は滅びはしないが、病気の歴史である。かつてネアンデルタール人が火を使いだしてから関節炎という病気が出てきた(発掘調査から)。しかし同じ極寒の地で生活する現代のイヌイット人には関節炎はない。

また「血液中の酵素レベルを測れば酵素と病気の関係がわかる」として、感染症ではその濃度はあがる。しかし心臓病、がん、糖尿病などの慢性疾患では逆にそのレベルは低い。
疾患の多くが酵素の不足と密接に関わっていることから、すでに数十年も前から、博士は臨床医として酵素を補い慢性病を改善した多くの症例を経験してきたという。
では生肉を食べるのか?ということになるが、さすがに無理な話である。
コーヒー浣腸など独自ながん療法で有名なM.ゲルソン医師は食物の70%は生の食事を薦めたが、あくまでこの療法は癌患者に限っての話。
博士は、健康と長寿を願い、病気にならない体をつくるには、酵素剤やサプリメントによって補っていくことが重要だと結論づけている。

そして、知りたい酵素療法による博士の症例、酵素剤によりさまざまな臨床報告さらには、日常の食生活で食物酵素を失活させないで調理させるレシピーの例などについては、ぜひ、本書を買って一読していただきいたい。



お薦めしたい食物酵素のメディカルサプリメント



メディカルサプリメントとクリニックで認知が進む『紫イペ』、またアンチエジング、美容外科、皮膚科などの施設から取り扱いが増える紫イペクリーム『Dr.iPEAI』(販売はサンレック)の供給元で知られるイペ販売から発売さるのが『元気酵素』という製品だ。古くから健康に良いとされ、日本では健康食品として販売されてきた「酵素」だが、一方近年では、欧米を中心に、体内での酵素の欠乏が指摘され、「食物酵素」の重要性が指摘されている。
現代の食生活で食物酵素を上手に摂取することは、大変に難しくなっている。それは、発酵食品といえどもが大量生産されるようになってきたため、加熱殺菌などによって酵素を失活させてしまっているものが多いからだ。それに加え、先述したような、体内の酵素を失いやすい生活を強いられているのだから、昔の日本人以上に、食物酵素を摂取しなければならない。
食物酵素を摂取するためには、サプリメントとして摂取することが、現代人の食生活には必要なのかもしれない。
『元気酵素』は、日本人の食生活に元々使用されていた黒麹と白麹の2種類の麹菌を原料とし、幅広いpHで活性状態を維持出来る。
植物由来のパパインなどはpH4以下では活性を保てず、動物由来の酵素はpH5以上で失活してしまう。『元気酵素』の2種類の麹菌から培養された酵素ペアザイムはpH2.2〜11という幅広い環境で活性を保つことが確認されている。これは、生きた麹菌をそのまま休眠状態にしている為。体内で活性化した麹菌が酵素を分泌するのが、このペアザイムの大きな特徴なのだ。
また、『元気酵素』は酵素の働きを高めるために必要なミネラルを全て配合している、理想的な食物酵素である。過剰なカロリーなどを含まないため、本来の消化酵素を消費させずに、酵素を摂取することを可能にしている。
実は食物酵素を大量に摂取するために、大量の野菜や果物を摂取すると、過剰なカロリーや食物繊維を消化するためにアミラーゼなどが、消費されてしまう。食物酵素の摂取はバランスを取ることが難しいのだ。
『元気酵素』は、こうした無駄なものをできるだけ排除し、食物酵素を体内で活性化することを念頭に開発されている。現代人の食生活に欠けている酵素を効率よく、手軽に摂取できるように作られている食物酵素といってよい。
イペ販売では、この『元気酵素』をアンチエイジングや疾病予防はもとより、ダイエットへの活用を推奨している。酵素の不足によって、脂質や炭水化物の代謝がそこなわれれば、肥満につながるのは明白だ。
消化酵素を『元気酵素』で補うことで、過剰に消費される消化酵素の合成を抑え、その分を代謝酵素にまわすことで、過剰な脂質や毒素など不純物の代謝を促し、健康的なダイエットを行おうというのが『元気酵素』ダイエットだ。
体内の酵素不足を補い、エネルギー代謝を向上させ、脂肪燃焼を促すこのダイエットでは、まずは厳しい食事制限を行うことなく、始められる。結果的にストレスなく長く続くダイエットとなり、結果的にリバウンドなく痩せられるのだという。
クリニックでのダイエットメニューのサポートとしても、『元気酵素』はお薦めできるサプリメントだ。



(JHM100号より)
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