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血液オゾン療法、導入率高まる[JHM]

[ 2011/7/27 ]


標準医療では全く効果のなかった患者が血液オゾン療法(大量自家血オゾン療法100ml)で痛みや苦痛、ストレスから解放される症例の数は、おびただしい数にのぼる。こうした実績もあって、とりわけ血液オゾンクレンジング療法の導入率は100カ所近くに高まっている。

実は採用するその医療施設のおよそ半数が、美容医療というからおもしろい。中には美容外科やアトピーなどの皮膚科として治療メニューを組むケースもあるが、そのほとんどが「アンチエイジング外来」として稼働させている。「美容点滴」は今や美容皮膚、美容整形クリニックで定番メニューとして位置づけられるが、やがてその“看板”も「オゾン点滴」に代わる様相さえある。オゾンと同じ「酸化療法」の一つでもあるIVC高濃度ビタミンC点滴をもしのぐ勢いをみせそうだ。治療には医師でなくても看護師が関わることができ、このメニューを入れることで施設の実働時間に対するコストパフォーマンスは高い。IVC同様、診療のための椅子とスペースさえ確保できれば回転率は高く、体感に優れていることからリピーターは確実に増える。

渡井医師が主宰する酸化療法研究会では、一方で過酸化水素水点滴やUBVの新しい照射手順法を用いたHOT(Hematogenic Oxidation Therary)についても、東海渡井クリニックで検証しながら、臨床のための詳細なプロトコールの作成を急ぐ。日本オリジナルの酸化療法へと進化させてきたオゾン、UVB療法だけに、欧米を手本としつつも中国そして韓国などアジア版の治療術へと広がりを見せるかもしれない。

今春、渡井医師は「ドイツで1万人以上の医師が選んだ血液クレンジング療法」を発刊した。
日本で初めてドクター向けにオゾン療法を紹介した書籍はV.Boocci医師の「オゾン療法」である。故・伊藤医師が訳者となって血液オゾンクレンジングをいち早く有名にしたことは記憶に新しい。しかし、渡井医師が書いたこの新刊本は、日本医師の手による初めての解説書であることに加え何よりも患者の啓蒙用として執筆されたもので、これが医療機関への普及を後押ししたといってもいい。

本紙JHMでおよそ3年前から取り上げ、同時にJSCAMでもいち早く、血液オゾンクレンジング療法を紹介、そして昨年からはJAAS日本外科・美容再生研究会主催によるハンズオンセミナーが、酸化療法研究会との提携によって現地派遣研修として開かれてきた。周知のように、オゾン療法の普及は、故・伊藤壱裕医師がその功労者であることはいうまでもない。

しかしその努力は今、渡井 健男・東海渡井クリニック院長によって継承され、さらに進化させた「酸化療法」というかたちで普及拡大が進む。オゾン療法に限れば同医師の主宰する酸化療法研究会はじめいくつかの学術団体はあるが、自ら酸化療法の先進国のドイツ始め欧州、そしてアメリカに足を運びオゾン、血液フォトセラー(UVB・紫外線照射療法)、過酸化水素水点滴療法などその臨床応用をリサーチし、日本人に適した治療法を確立したのは渡井医師に他ならない。
「少量の酸化ストレスを与えて生体が本来もつ抗酸化力を強化するのが酸化療法」だが、欧米では高い信頼性と認知度をもつこの治療の理論がなかなか伝わらなかったと悩んだ渡井医師。地道な啓蒙によって日本でもやっと、酸化療法の医学的な正当性、妥当性が医療機関に浸透していきつつあると話す。
抗酸化物質を外から入れるという概念と相反するこの療法こそ、欧米の医療先進国で次々と証明されてきた。ドイツでは保険適用の治療法で年間100万人の患者が受診する。

血液オゾンクレンジングにおいて酸化ストレスの投与量(オゾンの量)を正確にコントロールする治療手技では、欧米で100年近い臨床研究の末に出来上がったプロトコールがある。それを先駆者・伊藤医師そして渡井医師が日本人に適した安全で論理的なアレンジを多くの臨床知見から導き出した。
人体への作用は大別して、抗酸化力の向上、体内の酸素化、末梢血流の増加、免疫機能の向上、調節作用、細胞の活性化をもたらす。そしてこれらの作用によって、各種のウイルス感染、自己免疫疾患、メタボリック症候群、慢性疲労症候群、神経変性疾患、がん、繊維筋痛症、うつなど改善が期待される疾患は多い。歯科分野でのオゾン水を用いた虫歯治療、美容外科では皮下脂肪にオゾンを直接注射して脂肪分解させる、オゾン版メソセラピーなども知られている。

こうした、オゾンクレンジング療法を導入する施設が100カ所に迫る勢いをみせる。採用するその医療施設のおよそ半数が、美容医療というからおもしろい。そのほとんどが「アンチエイジング外来」として稼働させている。「美容点滴」は今や美容皮膚、美容整形クリニックで定番メニューとして位置づけられる。

その背景には、医師でなくても看護師が治療に関わることができ、このメニューを入れることで施設の実働時間に対するコストパフォーマンスが高まる。さらにIVC同様、診療のための椅子とスペースさえ確保できれば回転率は高く、体感に優れていることからリピーターは確実に増えることが理由のようだ。

酸化療法研究会では、一方で過酸化水素水点滴やUBVの新しい照射手順法を用いたHOT(Hematogenic Oxidation Therary)についても、東海渡井クリニックで検証しながら、臨床のための詳細なプロトコールの作成を急ぐ。秋には、JAAS恒例のハンズオンセミナーが同クリニックで再開することになる。



(JHM100号より)
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