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高点数の指導強化でデンタルクリニック苦しむ [JHM]

[ 2011/6/17 ]
保険診療に関する指導強化が歯科、そして医科にも押し寄せている。「現行の医療制度の維持は困難」とする国側は、医療費削減にあたり高点数指導の導入に踏み切ったことは、歯科診療に携わる先生方はもちろん周知のはずだ。しかし、その制度や運用を巡っては現場では以前から問題視する声は絶えない。こうした中、もはや保険診療だけでは歯科経営は難しいとして、これからの歯科診療の方向を歯科治療の範囲を順守しつつアンチエイジングや美容医療に寄与できる施術を取り入れていかねければならない、と指摘する関係者も少なくない。一方、制度の導入がこの春から始まった医科でも、保険診療に加えて自由診療に眼を向けるクリニックが急増していくことが予想される。

診療報酬のマイナス改定、レセプトの審査強化に続いて、数年前に施行された「高点数指導」の導入は、歯科診療の経営を限りなく苦しめている。
医療費削減の名のもとに国側は、保険請求の高点数を出す歯科クリニックを集団そして個別に指導・監査を行う。勢い指導、監査を受けたデンタルクリニックは診療で委縮してしまう。また指導を受けたくない診療所もまたしかり。
「悪循環に陥っていく。それでなくても歯科診療の場合、標準治療の多くが保険点数は低い。かろうじて補綴治療でしのげるくらいです」と、制度に精通する歯科医は話す。

行政では「疑わしきは罰する」とばかり、高点数請求を不正、水増し請求の温床ととらえるが、実際現場では、患者の便宜をはかるために歯科の治療術を同時に行うこともあり、その結果、高点数請求となるケースも少なくない。

こうした中、この制度や運用を巡っては現場では以前から問題視する声は絶えない。
制度は、レセプト一件あたりの平均点を毎年算出する仕組みで、その平均点は都道府県単位となる。そして上位4%が個別指導の対象、上位8%が集団指導の枠にはいることになる。
毎年行われる度に、この指導枠の歯科医院は除外されるため、自ずと平均点は下がっていく。やればやるほど、「被害者」は増えていくから驚く。

歯科医の裁量権など、もはや“風前のともしび”だと揶揄する歯科医も多い。
「最終的には包括診療にもっていきたいのでしょう。だからこそ、今までと違う歯科としての健康増進、アンチエイジング、美容診療、つまり自費診療をやるしか生き残る道はありません」
そして、制度の導入はこの春から医科でも始まった。1年目まずは平均点を出しながら、2年目、3年目に集団指導の対象クリニックを洗い出す予定で、4年目に本格的な指導が行われる。
いち早く自費診療の道に走り出しているクリニックに次いで、“第2集団”の医療施設が、アンチエイジング、美容医療などの自由診療を導入する動きが加速することが予想される。


(JHM99号より)
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