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国際特許取得のサプリメント開発者・石井DRに聞く [JHM]

[ 2011/5/12 ]


弊紙96号にて、消化器内科の専門医である新日本橋石井クリニック院長の石井光ドクターが開発したコラーゲンサプリメント、「ドクターウエルネス」を紹介した。白身魚の魚皮から抽出したこのサプリメントは、骨密度上昇、育毛効果、関節痛の解消、美肌効果、バストアップ効果、便秘解消、血管再生などの確かなエビデンスを持ち、ヨーロッパ特許庁から国際特許予備審査を取得したすぐれものだった。
そしてこの程、魚皮由来コラーゲンにさらに豚由来プラセンタを組み合わせた画期的な製品が、また石井ドクターによって開発された。その名も「ドクターウエルネス プラセンタコラーゲン」だ。医師自らが開発した第2弾のサプリメントについて、本紙編集部が石井DRに聞いた。


アンチエイジング効果をより加速させた第2弾!サプリを美容分野に投げかける

「プラセンタは人間を含む哺乳動物の分娩後に出る胎盤のことで、紀元前の昔から薬として服用されてきた。日本では20世紀後半からプラセンタの組織片を皮下に埋め込む埋没療法の臨床応用が始められたが、患部が腫れるなど副作用が多かったため、現在ではあまり行われていない。1959年にはヒト由来の胎盤抽出液が、ヒトプラセンタ注射液(医薬品)として厚生省から認可されています。この時認められた抽出法は塩酸による加水分解処理によるもので、今も続けられています」という、石井ドクター。

しかし、その製法に異を唱える。
「塩酸による処理はタンパク質を破壊することになり、胎盤の主成分である成長促進因子の活性が相当部分失われてしまいます。だからヒトプラセンタ注射液に含まれる成長因子は、埋没療法の生骨盤と比べれば100分の1程度だと指摘」、石井医師は、製剤の有効性に異議を唱える。
そして、今回の新製品「ドクターウエルネス プラセンタコラーゲン」に使用されている豚由来のプラセンタ抽出液は豚由来が、塩酸処理はされておらず成長促進因子および再生因子の生理活性はかなりのものだという。
動物性プラセンタは成人に投与するとホルモン調整機能や免疫力(抵抗力)の向上、新陳代謝や血液循環の改善、自律神経調整などの効果があることが一般に知られている。さらに活性酸素除去作用、肝細胞再生作用もある。

一方、プラセンタ療法で効果があるとされる疾病の主なものを挙げると、B型肝炎・C型慢性肝炎(肝臓疾患)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、慢性関節リウマチ、慢性疼痛、靭帯・関節痛、慢性の筋肉痛などがある。肝炎は再生因子を大量に体内に取り込むことで、肝細胞の再生を促す。皮膚炎、鼻炎、喘息、リウマチは、皮膚や体内に増加した異常な働きをするリンパ球を減少あるいは消滅させていく。疼痛、関節痛などはプラセンタによって、損傷部分の組織が再生し治癒するケースが多いという。また、反射神経や動体視力のアップ、筋力の増強、疲労除去などによって運動能力が格段にアップした例も多数報告されている。

では美容医療への有効性については?との本紙の質問に。
「なんといっても最近注目を集めるのは肌のシミ、シワ、たるみ対策のアンチエイジング効果である。実はクレオパトラやマリー・アントワネットも、若返りと美容目的ですでにプラセンタを使用していたと伝えられます。表皮および真皮のメラニン色素の生成を抑えるとともに、メラニン色素を含む細胞の排出を促すことで、シミやシワ、たるみの予防・改善に有効に作用することが確認されています。色素沈着を防ぐ効能は、肌を白く保つ美白にも著しい効果があり、プラセンタは皮膚からも浸透し、線維芽細胞に働き掛けて活性させる。そして新旧細胞の交換を促して肌の柔軟性や弾力性の回復を図り、深いシワやたるみを修復させます」と、石井医師は答える。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の量を増やす作用もあることから、この新製品がこの作用を最大限に活用できるともいう。


組み合わせのプラセンタは豚由来、塩酸処理せず成長因子など生理活性残す

さらに石井医師は「製品に使用するプラセンタエキス末はすべて国産豚由来。輸入物は安価ですが履歴が不明なため、信頼性に疑問が残る」と指摘。「これに魚皮由来のコラーゲンを組み合わせる。魚コラーゲンは動物コラーゲンに比べて7倍の分解能があるといわれ、体内に吸収されやすい。また、魚皮のため、塩酸処理によってペプチド結合を壊してしまうウロコよりも良質」と製品の処方についての優位性を強調する。

さらに、コラーゲンは天然魚を使用していることも特長だ。養殖魚は抗生物質や添加物注入の可能性が否定できず、抗生物質は微量でも飲み続ければ耐性ができてしまうという。もう一点はタイ、ヒラメといった白身魚の魚皮であること。体温の高い回遊魚にはアミノ酸の一種であるプロリンが多量に含まれており、それがコラーゲンの分解を妨げてしまうからだという。

既刊号でも紹介したように、魚皮由来のコラーゲンで石井ドクターは、血管老化抑制および抗老化剤として、ヨーロッパ特許庁の国際特許予備審査で特許性を承認されている。骨密度上昇効果などで確かな手ごたえを得た石井氏は、コラーゲンを動脈硬化予防にも応用できないものかと考えた。大血管はコラーゲンとエラスチンから成る。毛細血管に至っては100%がコラーゲンである。そうであるならば、高品質コラーゲンの摂取によって血管は再生されるのではないか、と。動脈硬化が認められる患者57人に3カ月間内服させて、前後の頸動脈内膜厚を計測してみた。使用した計測用超音波装置は横河GE社製LOGIQ7 PROで、100分の1㎜までの分解能を誇る最高機種。また、計測は第三者である東京医科歯科大学循環器内科の専門医に依頼。その結果は57人中36人、実に約63%に0.1㎜以上の改善効果が認められた。
「このコラーゲンに良質のプラセンタという最強の組み合わせが実現したことで、アンチエイジング効果をより加速させた」と石井DRは話す。


(JHM98号より)
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