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地方(坂出市)でこそ、高い需要の「眼瞼下垂治療」 [JHM]

[ 2011/4/7 ]


院長の前田 直俊医師、出身科目は外科専門医である。医学部卒業の後、研修医を経て四国県内の病院を中心に勤務医として実践を積む。そして香川の中心地、高松市のとなり坂出市に開業する。読者のなかには、坂出と聞いて馴染みがない方もおられるだろう。塩田の町、と言えば記録の隅に少し残っているのではないか。

有数の塩田のまちとしてその昔栄えていた香川県坂出市はその後、国の製塩事業の転換で姿を消す。そして沖合の埋め立てによって、臨海工業地帯の中核都市として坂出は生まれ変わっていく。眼前には“日本の地中海”といわれる瀬戸内海がみえる。その内海に浮かぶ小島、屋島に残るある有名な逸話をご存じだろうか?

源平合戦で敗走する平家が陣を構えた屋島に、追走する源氏の軍勢、名将・源義経の家臣として従軍した那須与一が平家の軍船に掲げられた扇の的を弓矢で射とめたと言われる。雌雄を決したこの戦いから、やがてさらに壇ノ浦へと追い詰められ平家は滅亡していく。
与一の人物像は、歴史上ほとんど明らかではないという。しかし、その弓の腕前と度胸の良さは史実として語り継がれてきた。こじ付けではないが、前田院長もまた、外科医としての治療術の経験と技術そして年齢を重ねても衰えぬポジティブで、積極果敢な姿勢は共通しているといっていい。




地域柄、高齢人口を多くかかえ、自ずとその診療も外科そして整形外科部門の中で関節炎や椎間板ヘルニアなどペインクリニックとしての役割を果たしてきた。
「患者さんに励ましと勇気を与えるように、常日頃の言葉かけを大事にしています」
院長のこのモットーは全職員にも浸透しており、同院への評価をあげてきた。患者の痛みを和らげ、その主訴を明らかにしてやがて患者が完治していく。一見当たり前のようなこうした診療が実は難しい。しかし前田医師はこの実践を地道にそして誠実に続けている。
「早く治って笑顔で、ていただくように、スタッフ全員が心遣いと声かけに徹しています」という院長自身、その心配りと接遇の姿勢はお手本となる。蛇足になるが、弊紙が取材で訪れた際、午前には100人を優に超える外来を昼過ぎまでこなし、息つく暇もなく、美容医療の治療にオペレーション室に入る。そんな過密な診療の合間にも、院内携帯でスタッフに指示を小まめに出し続け、取材班への配慮を忘れない。




かつてペインクリニックとして開業したまえだ整形外科外科医院は、今やここ坂出そして高松周辺では有数の病院として地域医療に貢献する。昨今、中小規模病院が経営危機にあえぐ中、同院はこの数年、堅調な経営を維持している。医療法人に加え、母体の介護付き有料老人ホーム、居宅介護事業所などの複合介護施設を坂出(フラワーガーデン京町)、高松(フラワーガーデン伏石)と新た建設予定のもう一つの施設とその規模も100床クラスで、母体の法人メエダメディカルコーポが運営する。

こうした施設、およそ介護老人施設とは程遠く、その外観そして施設内の設備や雰囲気は快適そのもの。湿っぽさは全くない。“生き甲斐いのある暮らし”をテーマにしているという。フラワーガーデンの2施設とも、週刊ダイヤモンドが第3者評価として選出した中四国のベスト1,2にランキングされた。もちろん、これら施設の協力医療機関が同院であることは言うまでもない。

「変化、変化の時代にあって医療機関も例外ではない。だからこそ待ちの姿勢ではなく、攻めに転じていくことが医療人としても求められる」
こう話す前田院長、あくまで医療人としてベストな診療、治療を追求するために限界のある“標準医療”の入らない新たな治療術を日々、探しそして研さんしている。この積極果敢な姿勢がオルタナティブ・メディスンへと向かわせ、切らない治療術として話題の内痔核治療法はじめ、多くの新療術を試みることになる。
また、外科、整形外科の範囲をこえて、あらゆる診療に対して今でも勉強を続けており、消化器内視鏡学会専門医、医師会認定健康スポーツ医、消化器外科学会認定医などその修学では幅広い。




一方で、疾病に対する医療の枠をこえ、積極的アンチエイジング医療にもここ最近、前田院長のチャレンジは続く。すでに、病院に隣接する場所にエステサロン「メエダメディカルスキンケアセンター」を開設、医療機関がサポートするメディカルエステを誕生させている。そして、昨年から本格的に病院内2階に美容医療部門を新設、アンチエイジング外科、皮膚科そして美容内科の施術をスタートさせた。
エステそして美容医療は、四国では高松がそのメッカと言われ、お隣りの坂出市に開設することは商圏の上からも、決して有利とはいえない。
「今は将来を見据えた投資と捉えています。必ずこの若返り需要が、都会から地方にやがて本格的に押し寄せてくるはずです」
成長する組織の鉄則は、余裕のある時にこそ次の一手をうつ。わかっていてもなかなか凡人はできないところだが、この前田院長にはそうした才能もあるようだ。数年後が楽しみでもある。




さて、このエステのメニューで人気の集客をみせるのは、美肌に有効な導入液をポレーション(電子尖孔法)で注入する「コアラジェナイザー」で、少し安めの価格設定が功を奏して、隣の高松からも足を運ぶ。年齢層は40〜50歳代が多い。そして最近、痩身機「エクスプロードリポ」を導入(美容医療部門にも医療ユース向け高出力タイプを導入)し、ダイエットプログラムメニューとして売り出した。“四国初!ボディメイキングマシン登場”と銘打ち、いよいよ痩身ニーズを掘り起こすことになる。
こうしたメディカルエステに意欲をみせる「まえだグループ」では、もちろんその終着点はアンチエイジング、若返りを医療として貢献していくことだ。
そのために院長自らこの1年、さまざまな外科、皮膚、内科にわたる美容医療術を修学するために時間を費やしてきた。とくにJAAS日本アンチエイジング外科・美容再生研究会には、足しげく開催されるハンズセミナーに通い、スキルアップをめざしてきた。
ヒアルロン酸、PPPなどのフィラー注入、皮膚再生療法、目頭切開術、上下眼瞼形成、鼻形成、スレッド・リフト術など。持ち前の向学心はまだまだこの範囲に満足しない。今年もまた、新たな美容医療術の取得をめざしその貪欲さはとどまるところを知らない。

美容部門での治療には、光治療、レーザー、超音波+ラジオ波を組み合わせた今最も新しい医療ユースのキャビテーションマシン「エクスプロードリポ」などの美容医療機器による若返りメニューはもちろん、埋没法による二重術、上下眼瞼の脱脂、目頭切開、セルリバイブ皮膚術、PPPプラズマフィラー療法、インプラント注入による鼻形成、ミラクルリフトやハッピーリフトによるケーブルリフト術など、美容整形の専門クリニックにも負けない治療内容を用意する。
「美容医療では後発組でもあり、また地方という立地もあり既存のクリニックよりは価格も抑えめにさせていただいています。ただ無理な価格破壊を起こして業界全体の価値を落としたくはありません。あくまで適正でできるだけ良心的なプライスを提供させていただいています」と、院長はあくまでも謙虚さを忘れない。

実は、JAASのメンバーとなり、たびたびそのLive講習会に参加するなかで、理事の一人でもある銀座いいけだクリニックの池田医師と意気投合。今では定期的に池田MDが同院に派遣オペレーションに赴く関係となった。オリジナルでもある埋没式二重術の「池田式MT法」は、同院の人気メニューでもある。
また最近予約が集中する眼瞼下垂術のオペも、池田医師がサポートしている。 
加齢から起こるこの症例への施術はここでも少なくない。地方だからこそ需要が高い治療だといえよう。

池田MDがめざす「老化に伴うアンチエイジング美容医療術」が、ここまえだ整形外科外科医院そしてそのグループの一角、介護施設などでは、中高年や高齢者の受診比率が高いことから、老いを予防するアンチエイジングの象徴となる医療施設といってもいい。
いつまでも元気で、若々しくそして美しく。
予防医療としてのアンチエイジングの役割を、ここ坂出の街で美容医療によって果たしていく。その役割がさらに地域住民そして患者に認識されれば、高い年齢層に対する美容医療の需要は確実に増すに違いない。



(JHM98号より)
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