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関節の炎症に85%の改善率 [JHM]

[ 2010/8/26 ]
昨年、日本国内の医療機関で関節リウマチに対しての有効性確認の研究結果を発表し、医療機関向けにサンプルの無料提供を行った『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』(日本での供給はラティーナ)。盛んに研究が行われたオーストリアでは、リウマチ治療の補助薬として認められているサプリメントだ。同製品が今年再び、国内医療機関にサンプルの無料提供を行う。ここでは改めて『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』を紹介する。


キャッツクローとは、抗炎症、抗酸化、抗腫瘍、抗ウイルス作用が確認されている、ペルー原産の蔓状の樹木(学術名:Uncaria tomentosa=アカネ科ウンカリア属トメントーサ種)で、欧米の代替医療で治療の補助薬として使われている。

盛んに研究が行われたオーストリアでは、イモダール社が製剤化したキャッツクロー『クラレンドン』が、リウマチ治療の補助薬として認められており、『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』は、『クラレンドン』と同じ組成で製造されたサプリメントだ。
欧米では変形性関節炎やリウマチ性関節炎に対しての論文発表は多数行われているが、HIV患者に対する効果や、チェルノブイリ原発事故の被害者の治療に使用されるなど、大きな話題にもなったサプリメントだ。

その一方で、日本国内でのエビデンスは少なかったのだが、昨年発表された『パワフルキャッツクロー』を用いた、日本国内初の臨床試験について、ここで改めて紹介する。

実施施設は、東京都世田谷区にあるリウマチ専門の松多内科。被験者は関節リウマチ患者37人で、試験途中でのリタイアが8人いたため、最終的には29人のデータとして解析された。

摂取量は有効成分であるPOAを13mg/g以上を含有するカプセル品を、毎食前に1カプセル、摂取期間は6ヶ月だ。

その結果、血液検査での「TNFα」の数値では23人85%の改善率で、関節の痛みの緩和については、13人に自覚できる改善があり、52%の改善率だった。

試験にあたった担当医は「リウマチは完治できる治療法がない中、患者の痛みが少しでも緩和しQOLの改善に効果があったことは間違いない。また、TNFαの減少をみたこともこの製剤の有用性を証明するひとつ」と、コメントしている。

先述した有効成分POAとは、ペンタサイクリック・オキシインドール・アルカロイドの略で、キャッツクローには、その他のアルカロイドに加え、フラボノイド、プロアントシアニジン、トリテルペン、キノビック酸などを有し、これらが複合的に作用している。アルカロイドのうちPOAが免疫調整作用をもち、TOA(テトラサイクリック・オキシインドール・アルカロイド)がその作用に拮抗する働きがあることがオーストリアのケプリンガー博士の研究から明らかになっている。

その研究によって、TOAを除去しPOAを定量化・標準化した抽出物『クラレンドン』が、世界中のキャッツクロー研究に使用された。

日本での関節リウマチに対する治験結果が報告されたことから、昨年、キャッツクローに関心をもつ医療機関へのモニタリングが行われた。その反響を受けて、『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』の供給元ラティーナは、今年も医療機関に対して、無料サンプリングを開始する。

参考までに、海外での著名な研究結果を掲載する。
2002年The Journal of Rheumatologyも掲載された、オーストリア・インスブルック大附属病院のリウマチ性関節炎患者40人に対して行われた無作為化二重盲検試験は、キャッツクローを語る上で、忘れることの出来ない研究だ。

試験は21人がキャッツクロー、19人がプラセボを摂取し、52週間(24週目まではプラセボと対象群、その後は全員がキャッツクローを摂取)行なわれた。
その結果、キャッツクロー摂取群では関節痛が時間の経過と共に継続して緩和されたが、プラセボでは最初の三ヶ月間で効果が感じられたがその後、痛みが再発している。

二つ目の研究は、変形性膝関節炎患者対象のプラセボ対象比較試験で、2000年に米国オールバニー医科大・心臓血管科学センターとペルー国立サンマルコス総合大医学部との共同研究として行われた。

被験者は45名で30名がキャッツクロー投与群、15名がプラセボ群とされた。試験開始時点、終了時点の血液検査、痛みに対する医師と患者の主観評価が行われ、同時に、vitro試験でTNFα、PGE2の産生抑制をみている。

その結果、動作における痛みが医師、患者の主観査定でも有意に減少し、DPPHフリーラジカル消去能、TNFα産生抑制が示されている。

これらの研究からキャッツクローは、その働きが抗炎症作用で、炎症を患っている関節に直接作用するので効果が早く体感でき、非ステロイド性抗炎症薬の副作用を軽減するので、併用すれば薬の使用量を減らすことも期待できるといわれている。また、どちらの試験でも重篤な副作用は報告されていないことは、いうまでもない。

キャッツクローの関節炎に対する有効性は、日本でも年々知られるようになってきた。しかし、POAを定量化し標準化した製剤を用いた国内の臨床データは、松多内科で行われた試験だけだ。

従来医療では決め手を欠くといっても過言ではない関節系の炎症緩和や改善に対して、『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』は、有効な選択肢の一つになるのではないだろうか。

本稿の試験でも試供された、キャッツクロー日本製品名『ケプリンガーのパワフルキャッツクロー』が発売元ラティーナから試供されます。ご希望の医療施設は、施設名、ご住所、電話・FAX番号、担当医師名、被験者の数を明記の上、本紙編集部FAX03-6222-3125までお送りください。



(JHM95号より)
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