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最も簡便で、最新の再生医療術「CELL-GROWTH」 [JHM]

[ 2010/4/21 ]

たかみクリニック 高見薫MD

遺伝子治療と再生医療は、現在の医療にとって、トレンドであることは間違いない。しかし、それは大学病院や研究施設に限ったことであろうか?そんなことはない。厚生労働省を中心に再生医療のガイドライン作りが進められているが、それによって再生医療は個人経営の小規模クリニックにとっても、身近なものへとなりつつある。これまで、線維芽細胞を培養し、患者に戻す注入療法は、いくつものクリニックで実施されてきた。しかし、それらは全てクリニック内で線維芽細胞の培養を行っていたため、クリニック内にクリーンルームを設け、専用の培養施設を作る必要があった。その一方で、再生医療のガイドライン作りでは、医療機関で採取した幹細胞などを一度外部の培養施設に持ち出し、培養した細胞を再び医療機関に戻すことが前提で、進められている。その結果、クリニック内に莫大な投資を行ってクリーンルームを設置する必要が無くなった。CELL‐GROWTH(セルグロース)は、そうした状況をふまえて開発された、小規模クリニック向けの、自己由来の培養細胞注入療法(繊維芽細胞とPRP同時注入)なのだ。





53歳 4回注入後約2ヵ月

先述したように、これまで線維芽細胞を培養し、注入する再生医療には、専用の培養施設が必要だった。そのため、培養線維芽細胞注入療法は高額な医療となっていた。

一方、セルグロースは、クリニック内に設備投資が不要なため、比較的安価に培養線維芽細胞注入療法を提供することが出来る。
また、これまで広まらなかった原因のひとつが、コストに見合う、結果が体感しづらいと言う点だった。高額な施術でも、クライアントがその効果を体感していれば、クライアントは出費を惜しまない。美容外科手術はその好例だ。

一方で、線維芽細胞注入は、その効果が穏やかなため、施術直後に効果を体感しづらかった。セルグロースは、線維芽細胞の注入と同時に、PRPの注入を行うことで、よりその効果を高めている。

シミやシワなど、皮膚のトラブルは、加齢や紫外線などによって引き起こされるが、そこに培養されて元気になった線維芽細胞を戻すというのが、これまでの注入療法だった。しかし、既にトラブルを発現している肌に線維芽細胞を新たに注入しても、痩せた土地に種を蒔くようなものだ。

そこでPRPを加えることによって、土地の改良を行うのが、セルグロースの一歩進んだ考え方だ。線維芽細胞とPRP併用による相乗効果は、既に米国で文献によって報告されている。

単独のPRP注入療法は、現在急速に美容・アンチエイジング系のクリニックに広まっている。それは自己由来の血液から効率よく血小板を分離するキットが導入されたからだ。しかし、このキットは非常に良く出来たものだが、クリニック内で操作をする必要がある。そこで、操作をするものの技術の差や手間が、多少なりとも影響する。

しかし、セルグロースの優れた点は、線維芽細胞培養のために、皮膚を採取するのと同時に、血液を採取し、療法を培養拠点に送るだけで、培養され元気になった線維芽細胞とPRPがクリニックに届くようになっている。
つまり、セルグロースを行うために、クリニックが行うことは、皮膚の採取と採血だけだ。その後6週間で培養された線維芽細胞とPRPがクリニックに届き、皮内に注入するだけ。なんともシンプルな手順だ。

セルグロースの効果については、先日行われた日本臨床抗老化医学会の講習会において、たかみクリニック理事長の高見 薫MDより報告があったが、目の周りなどに効果が出やすい他、無理だとおもっていたほうれい線などを含め、あらゆる部位で効果が確認されている。

ヒアルロン酸などと違い、注入に特別なテクニックが必要なわけでもなく、注入の手技によって、効果が変わるわけではない。
数週間で線維芽細胞が生着し注入後1ヶ月〜3ヶ月で効果が現れ始め、その効果は数十年続くともいわれているのだと言う。
顔全体はもちろん、手の甲や頸周り、ヒップやバストにも有効で、妊娠線にケアにも使えるのだという。

自己由来の細胞と血液なので、極めて安全であり、クライアント本来の美しさを引き出す、自然なアンチエイジング法だ。テーラーメイドの根治治療でもある。
その一方で、高見MDは、まだまだ高額な治療であり、またクライアントの都合に合わせたスケジュールで治療が出来ないことを付け加えた。これは、細胞の培養状況によって注入のタイミングが決まってしまうため、クライアントによっては、6週間先の予定まで、決められないことがあるためだという。ただ、セルグロースの意味が理解できるクライアントであれば、この程度のデメリットは問題にならないのではないだろうか?

CPCセンターを構えデリバリー(センターの医療機関から)を医療と提携して行なうパシフィックセル・日本再生医療センターでは、現在、最も簡便で効果の高い再生医療といえるこのセルグロース、培養施設のスケールの問題で、初期段階の提携クリニックは30施設限定となっている。3月現在既に中部圏を中心に既に12クリニックと提携している。

最先端の再生医療を簡単にクリニックで行うことが出来るセルグロース。検討してみる価値は大いにあるのではないだろうか。
本稿へのお問合せは、JHM 編集部・電話03-6222-3121まで。



(JHM92号より)
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