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抗老化処方のための機能性素材アスタキサンチン① [JHM]

[ 2009/11/27 ]
今でこそ、エビデンスの豊富な美容・健康素材として定着しているアスタキサンチン。そのエビデンスを構築してきたのは間違いなく富士化学工業だ。同社はサプリメントメーカーとしては珍しく、医療機関専門の事業部を持ち、積極的に医療に取り組んでいる。今号から短期集中連載で3回に亘り、同社の取り組みを紹介する。



富士化学工業株式会社 メディカルニュートリション事業部
執行役員事業部長 西川 浩司(にしかわ・こうじ)


ウイーン生まれのドイツの科学者リヒャルトクーン(Richard Kuhn)博士らは1938年ロブスターの甲羅から赤い色素を取り出しました。これが、アスタキサンチンの研究の始まりであります。彼は同年カロテノイドと酵素の研究でノーベル化学賞を受賞しています。
アスタキサンチンに強い抗酸化作用があることは今から20年以上も前からわかっていたが、予防医学に活用しようと考えられたのは、まだここ10年ほどの間です。
胃腸薬などの原薬製造を半世紀以上続けてきた富士化学工業株式会社は、早くからアスタキサンチンの生理活性に着目し、万人が制約を受けずに恩恵を蒙れるものとして、医薬品ではない機能性食品としての研究開発を始めました。当初海洋生物から抽出していたため、研究材料は高価でしたが、これらの海洋生物は実は食物連鎖のなかで体内や体表面にアスタキサンチンを蓄えているということがわかり、その食物連鎖の初期に位置する「ヘマトコッカス藻」を培養してアスタキサンチンを作らせるというユニークな発想を導き出しました。そのプラントがハワイにできたのが2000年の事です。それ以来現在のように高品質のアスタキサンチンを安定して大量に提供できるようになったわけです。

現在までに700種類以上のカロテノイド(赤色・橙色の脂溶性色素)が発見されていますが、アスタキサンチンが生合成経路の終着駅であることを考えると『究極の生体内防御物質』だと言えるでしょう。

人類の歴史は約15万年。こんなに古くからある貴重な地球からの贈り物を未だに利用している人が少ないのは人類にとって大きな損失であると考えてもよいでしょう。

いま、富士化学工業株式会社メディカルニュートリション事業部は、本来私達が棲むこの地球からの貴重な贈り物「アスタキサンチン」を医学的・予防的見地に基づいて世の中に広めることが使命だと考えております。採血や医療機器を使った検査、そしてその結果に基づいた判断ができるプロフェッショナルは唯一医師のみです。

アスタキサンチンが本当に病気の予防をすることができるのかどうか、最も的確に判断できるのは、患者さんの状況や検査結果を逐一真剣に見続けている医師だからです。

私たち富士化学工業株式会社はこれまで、大学病院の先生方を始め多くの基礎、臨床研究をしている先生方と多くのエビデンスを出してきました。このエビデンスを一人でも多くの人に正確に伝えるのが、私たちの使命だと考えております。





(JHM88号より)
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