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非変性Ⅱ型コラーゲン「UC・Ⅱ」 [JHM]

[ 2009/11/20 ]
ヒトの体のタンパク質の約30%を占めているコラーゲン。重要な体の構成成分であることは間違いない。一般にサプリメントとしてのコラーゲンを考えるとき、美肌目的が最も分かりやすい素材である。しかし、ヒトのコラーゲンタンパクには20種類以上あることは、あまり知られていない。本稿で取り上げる『非変性Ⅱ型コラーゲンUC・Ⅱ』は、美肌目的で摂取されるⅠ型コラーゲンではなく、主にヒトのひじや膝などの関節を構成するⅡ型コラーゲンで、改善効果には今までの類似素材にない特異性をもつ。




UC・Ⅱの非変性Ⅱ型コラーゲンとはどういう意味なのだろう。先述したように、コラーゲンには多くの種類があり、現在美容目的で摂取されているのはⅠ型コラーゲンであり、真皮や骨など、ヒトの体に最も豊富にあるコラーゲンといわれている。
一方でⅡ型コラーゲンは主に関節の軟骨に特異的に多く含まれるコラーゲンである。

では“非変性”とはどのような意味であろうか?通常タンパク質は、一定の構造を持ち、その構造がそのタンパク質の機能を決定している。Ⅱ型コラーゲンをはじめとして、多くのコラーゲンは、構成するアミノ酸のペプチド鎖が3重のらせん構造となっており、そのらせん構造がさらに寄り集まって繊維のような形状となっている。関節の中のⅡ型コラーゲンは、全てこの形状で存在している。

一方、市販されているコラーゲンサプリの原材料の表記を見ると、コラーゲンペプチドであったり、アミノ酸と書かれているものも多い。これは、ブタや魚の皮膚・鱗などからコラーゲンを抽出する際に熱処理や化学処理を行うことで、構造が変化しており、ペプチドやアミノ酸の状態になってしまっているということだ。

つまりUC・Ⅱの“非変性”とは、コラーゲン独自の構造を壊すことなくそのまま有していることを指している。このコラーゲン独自の分子構造、トリプルへリックス構造を持ったまま腸管に届くので、腸管免疫を刺激して、経口免疫寛容を誘導する。
これがUC・Ⅱの大きな特徴で、一般的な関節対応素材、グルコサミンやコンドロイチンが数千mgオーダーの摂取量で機能性のエビデンスが検証されているのに対し、UC・Ⅱは40mgという少量摂取で、同等の機能を発現すると報告されている。

少量摂取というのは、関節対応素材としては、実は重要な点で、後にエビデンスを述べる関節リウマチ(RA)や変形性関節炎(OA)の主な患者は高齢者であり、錠剤やカプセルをたくさん飲むことに慣れていない。
UC・Ⅱであれば、一日1錠のカプセルや錠剤で関節対応サプリメントが成立する。また、既存の関節対応サプリメントに、UC・Ⅱを40mg配合することで、効果を高めることも可能だ。UC・Ⅱを供給しているアピでは、サプリメントメーカーに対して、このような提案を行っている。





(JHM88号より)
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