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大野准教授ら、サプリメントや併用療法で顕効例をデータベースに [JHM]

[ 2009/10/8 ]
大野准教授は、日本のがん患者の補完代替医療を利用する割合は44.6%であり、サプリメントを摂取する患者は実に96.2%と圧倒的な利用率を示していることを指摘。とりわけアガリクスが60.6%と群を抜いていたことも述べた。こうした利用実態を背景に、アガリクスの臨床試験に踏み切ったという。被験者は総数78名で、一日のアガリクスの摂取量を1.8g,3.6g,5.4gの3群に分け24週間の経過を観察した。

肝機能、腎機能などの安全性についての評価項目とNK細胞活性などの免疫パラメーター検査、QOL調査を問診によって調べている。解析はまだ途中としながら、男性では身体的な改善傾向がみられ、女性の被験者では精神的な改善がみられているという。
大野准教授によれば「サプリメントの臨床試験にはさらに多くの情報が必要で、そのためのデータベース化に取り組み」と、新たなプロジェクトをスタートさせることを明らかにした。

サプリメント単体もしくは併用療法と組み合わせその抗がん症例について、カルテなど医療機関との連携によって本格的なデータベース化に取り組むもので、とりわけ著効例についてがんの種類、進行度、サプリメントの種類、用量や併用療法の内容などが特定される。
このプロジェクトは「ベスト・ケースシリーズ」と呼ばれるもので、すでにアメリカ
ではNCI(米国国立がん研究所)が先んじて行ってきた。

アンチエイジング医療の中でも、統合医療としての高濃度V.C点滴療法や栄養療法を実施する病医院が増えており、がん患者が訪れるケースが少なくない。アガリクスなどの免疫賦活食品との併用で治療にあたる医師もいることから、このプロジェクトに連携する臨床医が出てくる可能性もある。



(JHM87号より)
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