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「がん代替医療」研究班では抗がん症例の収集が本格化 [JHM]

[ 2009/10/7 ]
通知文書は、「アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品について」と「アガリクスを含む製品の留意事項について」を添付したもので、冒頭「食品安全委員会からの最終的な評価結果を受け、従前どおり引き続き必要な情報の収集を行うよう」都道府県あてに求めながら、「いわゆる風評被害が生じることのないように、正確な情報提供に努めるようお願いする」と、厚労省側が一連の騒動について事実上、一区切りをつけたかたちとなった。

留意事項では、まず「発がんプロモーション作用」についての評価で、当該製品を販売禁止にするに足る食品健康影響評価を行うことは困難とした。また、発がんプロモーション作用が認められなかった製品についても、同様に健康影響評価を行うことが困難であるとする結論を出している。そしてアガリクスの健康被害について出された平成18年2月の通知以降、自治体から同省に健康被害に関する報告はなく、がん治療を受けながらアガリクスを摂取する患者からの肝障害などの事例はない、と記述されている。
臨時総会でこうした通知文書について説明した尾崎室長の話を受けて、協議会会長の竹口氏は、「今回の通知と小崎室長の文書に対する認識に対して、改めて協議会の取り組みが評価された」として、3年あまり風評被害にさらされてきたアガリクスが晴れて「安全宣言」を勝ち取ったことに安堵の面持ちをみせた。

総会では、引き続きアガリクスに関する臨床報告について、大野准教授(東京女子医大・国際統合医科学インスティテュート)からの講演が行われた。

同准教授は、厚労省がん研究助成金による、「がんの代替医療の科学的検証と臨床応用に関する研究」(主任研究者:四国がんセンター・住吉 義光医師)班の分担研究者で、同研究班が編集する「がんの補完代替医療ガイドブック」の執筆人のひとりでもある。その大野准教授が現在行っている「アガリクスを用いた悪性固形腫瘍患者に対する臨床試験」の中間解析について報告した。




(JHM87号より)
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