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韓国・延世大歯学部が開発 抗菌活性は、緑茶成分の2分1濃度に相当 [JHM]

[ 2009/9/15 ]
世の中には様々な口腔内を清浄に保つための商品がある。そこに新たな素材が日本に上陸しようとしている。韓国・延世大学歯学部が研究した、天然の香辛料から抽出した、水溶性の天然抗菌成分『Etiquette-BOR』だ。
『Etiquette-BOR』は、他の天然抗菌成分と比較して、口腔内有害微生物を選択的に作用および制御し、強い抗菌力を持っている。有害微生物の生長を短時間に効率的に制御し、広範囲のpHや温度でも極めて安定している物質だ。天然物でこのような物性を持つものは極めて稀と言って良い。

例えば、Streptococcus mutansに対しては、同様な天然の抗菌成分である緑茶抽出物と比較して、ほぼ半分の濃度で同程度の抗菌活性を示し、メントールやチモールとの比較では、それらの7分の1の濃度で、それらとほぼ同程度の、抗菌活性を示すのだという。

また、口臭の原因菌といわれているPorphyromonas gingivalisに対しては、緑茶抽出物やチモールの半分の濃度で同程度の抗菌活性を示す。
また、マウスウォッシュやデンタルリンスに用いられる抗菌剤には水に溶けづらいものも多いが『Etiquette-BOR』は水溶性なので、簡単に水に溶けるため、エタノールを使う必要が無い。運転前や子供でも安心して使用できる口腔内洗浄液を作ることが可能だ。

即効性に関しては、図の通りだが、Streptococcus mutansに対して、濃度依存的に効果を現し、30μg/mlで50μg/mlの濃度と同等の抗菌活性を発揮する。右は同じ濃度の緑茶抽出物との比較だが、即効性、抗菌活性ともに『Etiquette-BOR』が優れていることを示している。

『Etiquette-BOR』には、EBL(Etiquette-BOR-Liquid)、EBP(Etiquette-BOR-Paste)、EBS(Etiquette-BOR-S)の3種類がラインナップされており、EBLは食用可能なリキッドタイプで、主に口臭誘発を制御し、飲料やガム、キャンディーや乳製品など様々な食品に使用することが出来る。
EBPは加工食品の防腐剤として使用でき、EBSは歯磨き、口腔洗浄剤、洗剤など広範囲な生活用品に使用できる素材だ。

この『Etiquette-BOR』、原料は、タイ料理のトムヤムクンなどに使われる、カチャイもしくはクラチャイと呼ばれるショウガ科の植物Kaempferia pandurataからエタノール抽出したエキス分を水溶化させたもの。

現地タイではポピュラーな食用植物で、栽培もされており、地下の塊茎を香辛料として使用している。また、現地でも整腸作用など、薬効のある植物として知られている。食経験という意味において、安全な原料といえる。
◎『Etiquette-BOR』を処方したサンプル品が、日本窓口のCICフロンティアから近々出される。サンプル品は歯科診療での歯周病など口腔疾患向けに10施設対象に、配布されることになる。ご希望の施設は、施設名、医師名、住所、電話番号、FAX番号を明記のうえ、編集部あてFAX03-6222-3125までお送りください。



(JHM87号より)
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