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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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ついに本格始動!メディカル分野でのブレイン・メンタル・サポート [JHM]

[ 2009/8/6 ]
日本のアンチエイジングの主訴で、最も多い痴呆症予防。しかし、これまで、アンチエイジングクリニックでは、その対処は行われていなかったといっても過言ではない。しかし、ここにきて、1面でも紹介したように、クリニックでのブレインサプリが大きく動き始めている。初めて、痴呆予防のソリューションが日本発で動き出しているのだ。大ブレイクすること間違いなしのブレイン・メンタルサポートについての特集。


期待の新素材続々

日本のアンチエイジング医療には、潜在的なブレインケアのニーズが、欧米と比較して大きな市場となっていることは、本紙で何度も紹介してきた。しかし、現実には脳に対して、具体的なソリューションが無いために、実際のケアが行なわれてこなかったといえる。
1面で紹介した河野 和彦MDは『コウノメソッド』の中で、『フェルガード100M』を、45歳以上の物忘れが気になる健常人にも推奨している。
しかし、1面で紹介した例は、あくまでもアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、ピック病などを対象とした、補完医療もしくは統合医療としての取り組みであり、未病や健康な人が、より良くなろうとする、アンチエイジング医療の本質とは、多少異なっている。
その一方で、『フェルガード』および『フェルガード100M』の作用機序といわれている、フェルラ酸のβアミロイドの抑制やガーデンアンゼリカの神経細胞再生作用は、健常人が摂取しても、同様の効果が期待できる。そのため、コウノメソッドの中でも、健常人にも推奨されているのだ。
ただ、疾病状態の患者が摂取した場合、症状の改善として効果が実感できるが、健常人が摂取した場合、その効果を実感しづらいのが、ブレインケアの難しいところだ。
ホルモン補充であれば、IGF−1やDHEA−s、EDTAキレーションではFRASやPWVといった王道のマーカーや測定機器があるが、脳機能にはそのような手軽なマーカーが無い。一般的なアンチエイジングクリニックでは、患者の体感に頼らざるを得なくなる。
そのため、本紙18年1月号ではP300やストループテスト、トレールメイキングテストなどの指標を提案している。
P300は米国アンチエイジング医学会A4Mでも活用されている、標的刺激に対応して300ミリセカンド後に現れる、特徴的な波形を持つ脳波のこと。
ストループテストは互いに干渉する2つの属性のある刺激に対する反応を見る検査で、例えば、赤・青・黄と書いてある文字が、それぞれ別の色で印刷してあるものを、まず文字を読み、次にその文字の色を後述させることで、どの程度ミスするかを計る。
トレールメイキングテストは、ランダムに並んだ数字を順番になぞったりするテスト。
こうしたテストは欧米では、クリニックに加え、サプリメントの効果測定でもよく活用されており、簡易版の試験機も販売されている。
近年ではトレールメイキングテストを機械で行なうことのできる、ATMTという機器もあり、アンチエイジングクリニックでも、活用しているところは、増加している。



(JHM86号より)
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