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TNFαの減少、痛みの緩和に著効 [JHM]

[ 2009/7/24 ]
キャッツクローは、抗炎症、抗酸化、抗腫瘍、抗ウイルス作用が確認されており、発現するメカニズムはアポトーシス誘導、抗突然変異誘発、DNA修復などが考えられている。30年余り欧米の科学者がこぞってこの薬効植物の有用性に迫る研究を重ね、in vitro in vivoでの文献は100を超える。
キャッツクローの主たる活性成分はPOA(ペンタサイクリック・オキシインドール・アルカロイド)と、TOA(テトラサイクリック・オキシインドール・アルカロイド)というアルカロイド類。このアルカロイドのうちPOAが免疫調整作用をもち、TOAがその作用に拮抗する働きがあることを突き止めたオーストリアのケプリンガー博士が、TOAを除去しPOAを定量化に成功。この標準化した抽出物が世界中の研究の進展に試供された。
そしてこの抽出物こそ、オーストリアのイモダール社が製剤化した「クラレンドン」で、現在リウマチの補助薬として認可を取得している。
こうしたキャッツクローの標準化抽出物は、その後vitro vivoの域をこえて、臨床試験へと進む。その中でも画期的な成果が報告された2つのStudyがある。
一つは、2002年に報告(The Journal of Rheumatology)されたリウマチ性関節炎患者40人対象の無作為化二重盲検試験で、オーストリア・インスブルック大附属病院が実施した。試験は21人がキャッツクロー、19人がプラセボを摂取し、52週間(24週目まではプラセボと対象群、その後は全員がキャッツクローを摂取)行なわれた。
その結果、キャッツクロー摂取群では関節痛が時間の経過と共に継続して緩和されたが、プラセボでは最初の三ヶ月間で効果が感じられたがその後、痛みが再発している。キャッツクロー群で直接の原因となる副作用は一切認められていない。
二つ目の研究は、変形性膝関節炎患者対象のプラセボ対象比較試験で、2000年に米国オールバニー医科大・心臓血管科学センターとペルー国立サンマルコス総合大医学部との共同研究として行われた。
被験者は45名で30名がキャッツクロー投与群、15名がプラセボ群とした。有効性のメルクマークは開始時点、終了時点の血液検査、痛みに対する医師と患者の主観評価、副作用の有無など。また同時に、vitro試験でTNFα、PGE2の産生抑制をみている。
明らかになったのは、動作における痛みが医師、患者の主観査定でも有意に減少しその効果は1週目にあらわれたこと。また、血液検査での肝機能での有害作用は認められなかった。さらに、DPPHフリーラジカル消去能、TNFα産生抑制が示されている。研究にあたったPiscoya博士らは、「キャッツクローはその働きが抗炎症作用で炎症を患っている関節に直接作用するので効果が早く体感でき、非ステロイド性抗炎症薬の副作用を軽減するので、併用すれば薬の使用量を減らすことも期待できる」と示唆した。
「キャッツクローの関節炎に対する有効性は年々知られるようになりました。しかし、POAを定量化し標準化した製剤を用いた臨床データは、このケプリンガーのものだけです」(発売元)
そして欧米の研究に遅れをとってきた日本でも、「パワフルキャッツクロー」を用いた国内初の臨床試験が行なわれた。
実施施設は、東京都世田谷区にあるリウマチ専門の松多内科で行なわれた。被験者は37人で、試験途中でのリタイアが8人いたため、最終的には29人のデータとして解析された。服用はPOA13mg/g以上が含有するカプセル品を毎食前に1カプセルとして、6ヶ月の経過をみた。
その結果、血液検査での「TNFα」の数値では23人、実に85%の改善率だった。また関節の痛みの緩和では13人に自覚症状があり、改善率52%だった。
試験にあたった担当医によれば「リウマチに対する治療は完治できる治療法がない中、患者の痛みが少しでも緩和しQOLの改善に効果があったことは間違いない。また、TNFαの減少をみたこともこの製剤の有用性を証明するひとつ」と、
話す。
従来医療ではなかなか決め手を欠くといわれる関節系の炎症緩和や改善に対して、この製剤が〃補助薬〃の座から主役の座に替わること可能性さえある。

本紙が実施した「医療機関サプリメント・サンプリングモニター」に関するアンケート結果でも、関節系に対する関心は高い(本号8〜10面)。こうしたことから、本稿の試験でも試供された、キャッツクロー日本製品名「パワフルキャッツクロー」を発売元ラティーナから試供されます。ご希望の医療施設は、施設名、ご住所、電話・FAX番号、担当医師名、被験者の数を明記の上、本紙編集部FAX03-6222-3125までお送りください。




(JHM86号より)
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