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α‐リポ酸協会、医療機関での活用についての講演会開催 [JHM]

[ 2009/7/15 ]
クリニックでのα‐リポ酸、その実例を紹介




美肌と解毒のメカニズムを発表



近年、アンチエイジングクリニックで飛躍的に活用され始めているとして、α‐リポ酸についての情報発信を、その目的の一つとするα‐リポ酸協会は、医療機関でのαリポ酸の活用例を紹介するセミナーを開催した。
演者はM’sクリニック南麻布の伊藤まゆ院長と銀座オクトクリニックの伊藤壱裕院長。両者とも日本の医療機関では、いち早くα-リポ酸をクリニックに導入したことで知られている。
伊藤まゆMDは、α-リポ酸の美肌への期待を語った。M’sクリニック南麻布では、サプリメントはマストアイテムとして位置づけられており、中でもα‐リポ酸は、ビタミンC・E・AやCoQ10などとともに、抗酸化目的で、活用していると語り、特にα‐リポ酸は、タンパク質の糖化=グリケーションを抑制し、コラーゲン架橋を強くすることで、皮膚の弾力性やハリの改善に役立つと講演した。
外から見える皮膚については、外からのケアに偏りがちだが、皮膚のトラブルが体の中にある場合は、内面からのケアが絶対に必要だと強調し、サプリメント以外にも、生活習慣などの改善点を具体的に示した。
伊藤まゆMDの講演は、内容も具体的で、生活指導も型どおりではなく、身近な例で説明してくれるので、印象に残る。
一方、銀座オクトクリニックの伊藤壱裕MDは、美容を意識しないアンチエイジングを専門とし、そこでのα‐リポ酸の役割として、体内に蓄積した有害重金属の排出効果について、自身が行った臨床試験を元に解説した。
α‐リポ酸を摂取することで、便や髪の毛、つめなどに排出される水銀やヒ素、カドミウムや鉛の排出効果をみたこの試験は、米国アンチエイジング医学会A4Mでも発表されたもの、日本では検査もできない便中の微量重金属の分析までも行った、貴重なデータ。
それによると、α‐リポ酸によって、水銀やヒ素、カドミウムなどが確実に排出されるが、鉛については有意差が見られなかったことを報告した。
また、有害ミネラルの排出は、同じように排出されるわけではなく、水銀やヒ素は摂取3日目から排出されるのに対し、カドミウムなどは1週間後から排出が始まるなど、興味深い報告を行った。
日本人は欧米人と比較して、体内の水銀量は約5倍と、有害重金属の蓄積が指摘されている。それゆえ、伊藤壱裕MDの有害ミネラルの排出効果のエビデンスは、大きな意味のあるデータだといえる。
当日、会場にはサプリメントメーカーや医療関係者などが多数つめかけており、講演後には活発な質疑応答が行われていた。




(JHM86号より)
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