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576名のデータの裏づけ、メタボサプリ [JHM]

[ 2009/6/26 ]
再生医療と遺伝子医療が、現在のアンチエイジング医療の最大関心事といって良い。しかし、現在、再生医療や遺伝子医療に取り組んでいるクリニックは少数派だ。では、アンチエイジング医療での、身近なトレンドは何だろう?ここでは、その身近なトレンドとそれを支える技術について、沖縄アンチエイジングフォーラムと関連付けて紹介したい。


身近なアンチエイジングのトレンド、その一つが点滴療法であることは間違いない。少し前までのEDTAキレーションと現在の高濃度ビタミンC。これらは、既に日本のアンチエイジング医療のベーシックになりつつある。
それに加えて、メタボリックシンドロームは大きなターゲットである。沖縄アンチエイジングフォーラムでも、注目のセッションだ。
運動療法や栄養療法は、アンチエイジングには欠くことのできない技術の一つで、それを最大限に活用できるのが、メタボリックシンドロームなのである。そして、そのメタボリックシンドロームへの対処は、動脈硬化を抑制するための手段であり、動脈硬化の抑制には、EDTAキレーションがある。
このようにメタボリックシンドロームからEDTAキレーションにいたる一連のソリューションがアンチエイジング医療には揃っている。

メタボリックシンドローム

そのソリューションにおいて、無くてはならないのが、サプリメントだ。
基本的にメタボリックシンドロームに使うべきサプリメントの一つはマルチビタミンミネラルだろう。エネルギーを代謝するときに、これらが無くては、クエン酸回路や電子伝達系はうまく回らない。そして、そのクエン酸回路に脂質を運び込むのが、L-カルニチンであり、糖質を運ぶ手伝いをするのが、α-リポ酸である。これらは、メタボリックシンドロームのケアとしてなくてはならないサプリメント素材だ。

特に脂質代謝において、L-カルニチンは、エビデンスの質・量ともに、サプリメントの中では抜きん出て多い。正確に使えば、必ず結果のでるサプリメントといえる。近日中に、L-カルニチンのサプライヤーロンザジャパン社製原料を用いた、L-カルニチンサプリメントの医療機関でのサンプリングを行う予定があるので、L-カルニチンにご興味のある読者は編集部(03-6222-3121までご連絡ください。

その一方で、少し前まで、ダイエットサプリで大流行だったのが、食べた脂肪を吸収させずに包んで出す、というコンセプト。主にキトサンなどで謳われたが、包んで出すことへの疑問符から、現在は停滞気味だ。そんな中、同様に吸収させないエビデンスを着実に蓄積しているのが、沖縄アンチエイジングフォーラムでも企業プレゼンテーションを行う、ドクターセラムのシルクフィブロインだ。これは絹から抽出されたタンパク質で、微細な穴を多数持つ、複雑な多孔質の構造を持っており、その物性で脂肪吸着素材となっている。
驚くべきはそのデータ量で、462名の被験者を対象とした、血中マーカーの改善効果をデータ取りしている。コレステロールや中性脂肪、血糖値やASTなど、ほとんどの項目で改善しており、近々論文発表される。
データ取りはあさひ医王クリニックで、統計解析を新潟大の安保 徹教授が行っているので、有意差検定も完璧である。



(JHM85号より)
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