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超音波治療器「フタワソニック」で視力改善、予防に症例 [JHM]

[ 2009/6/22 ]
「トレンドたまご」でその診療風景を放映された眼科医は、千葉市花見川区で開業する田井千津子医師。小児・心療内科と共に眼科診療を行なっている。

予防診療にはとりわけ関心が高く、治療では極力クスリを使わないことが田井MDの診療哲学でもある。
そうしたなか、受診に来る小学生や主婦そして老年の婦人に対して予防的な眼科治療を好んで行なってきたが、その一つが超音波治療器(モデルチェンジ前の旧モデル)だという。診療に訪れる小学生に治療器をあててもらい、週1回の通院で2か月を待たずに視力が回復している。右0・6左0・8が1ヶ月半で両眼1・2にアップした小学5年生や、通院3回目で右視力が0・7から1.0に回復した小学3年生など、とくに10代の若いこどもに改善症例が多い。

「眼科では昔、近視に向う手前の状態を仮性近視といいましたが、現在では調整緊張という病名がつけられています」
田井医師によれば、近視に向う兆候のひとつが毛様体の筋肉の緊張からだとして、その筋肉の緊張をほぐし血流を良くすることが、調整緊張を治す方法なのだという。そこに、この超音波治療器の活用の道があったのだと話す。

同院に限らず、今、眼を酷使する現代社会を反映してますます若年からの近視化傾向が顕著になっていることから、こどもの受診率が高いといわれる。その対策として指摘されているのが「視生活」の改善と予防への取り組みでまさに、この「F-SONIC」がこうした眼の健康に少なからず貢献していることは間違いないだろう。
一方で、隆盛を極めている視力アップ術がレーシック(屈折矯正法)だが、臨床医からも「視力回復のプチ整形」という声も聞かれるくらいリバウンド現象を危惧する眼科医も少なくない。また、患者の角膜にあったコンタクトを視力回復の変化に応じてオーダーメイドするオルソケラトロジーも、維持・管理そしてレンズが高額ということもあり、受診者は限定される。オルソに限らずコンタクトレンズ自体に警鐘を鳴らす専門医もいる(戦後日本で初めて角膜移植手術を成功した百瀬博士もそのひとり)。それによれば、毎日呼吸をし続ける角膜にコンタクトを常用すると、角膜の内側にある内皮細胞が急速に減り、視力の低下や失明に陥ることもあるという。
開発元のフタワでは「こうした治療術やコンタクトは大半が矯正法で、対処療法の範囲を超えない。そして近視や視力低下は自覚症状がない分、発見が遅れがちです」

だから大切なのが早期発見、早期予防としてのアイケアだとして、この超音波治療器が役に立つと話す。かといって、同社では現代の眼科治療を否定しているわけではない。
「とくに若い時から少しでも視力をあげておけば青年期や壮年期にレーシックで角膜を削る負担が少なくなるはず」と、この視力回復装置「F-SONIC」で日頃から予防してもらうことを薦める。




(JHM85号より)
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