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『赤坂サカス』前にアンチエイジングクリニック出現 [JHM]

[ 2009/5/22 ]
アンチエイジング医療は停滞気味?という雰囲気が巷間に流れている中、老舗のアンチエイジングクリニックの一つとも言うべき、赤坂アンチエイジングクリニックが、先日移転した。移転先は同じ赤坂の最先端スポット『赤坂サカス』の目の前だ。これまで“一人のためのクリニック”というコンセプトで診療を行ってきた赤坂アンチエイジングクリニックだが、名前も新たに“多くの患者さんのためのクリニック”として新しい門出を迎えた。




アンチエイジング医療が停滞していると、一部では囁かれているが、いくつかのクリニックでは、施設の拡張や利便性向上のための移転ラッシュを迎えつつある。
赤坂アンチエイジングクリニックもその一つ。4月末には、高輪メディカルクリニックも移転を控えており、また、某老舗アンチエイジングクリニックの一つも、ほぼ移転を決めているなど、世の中の不況を尻目に、アンチエイジングクリニックは、新たな発展的局面を迎えているといって良い。
これらのアンチエイジングクリニックに共通して言えることは、どのクリニックも、内科的なアンチエイジングを前面に押し出し、美容の色が少ないということだ。消費者にとってのアンチエイジング=美容、というイメージに迎合せず、独自の診療スタイルを貫いてきたクリニックばかりだ。
さて、今回移転のためのリニューアルオープンとなった赤坂AAクリニック、院長は独協大名誉教授の森 吉臣MDだ。赤坂アンチエイジングクリニックは平成17年に、当時独協大教授だった森MDが定年退官を待たずに開業した。まったくの新規開業であるにもかかわらず、赤坂通り沿いの一等地のデザイナーズビル1フロアを使っての、いきなりの開業であった。
当時の赤坂アンチエイジングクリニックのコンセプトは、一つのクリニック全てを一人の患者さんのために、というもの。つまり、完全予約制で、その患者さんの診療時間内には、クリニック内のスタッフや設備全てが、その患者さんに対応するという贅沢なもの。
診療内容は、ホルモン補充とキレーション、大学で研究を行っていた活性酸素に対する抗酸化ケアを中心に、当時最先端のオーロラによる美容皮膚や、インディバによるメディカル・エステティックも行っていた。
その後、同じビルの真上のフロアが空いたのを機に、上下2フロアとなり、対応するスタッフも増え、キレーション以外のビタミンC点滴や活性化リンパ球による免疫療法、PRPや自己線維芽細胞培養によるアンチエイジングも導入するに至るが、同じビルとはいえ、上下フロアに亘るクリニックは若干使い勝手が悪かったのだという。
今回移転した新赤坂ビルは、東京の最先端スポットともいえる、赤坂サカスの目の前、通りを隔てた赤坂通りの角地にある。以前から森MDが目をつけていた物件というだけあって、ロケーションは最高だ。面積もワンフロアで旧クリニックの2フロア分以上を確保している。
この赤坂AAクリニックが、旧赤坂アンチエイジングクリニックから最も大きく変わった点は、収容人数の数。これまでの一人のためのクリニックから、簡易点滴スペース含め点滴は同時に最大7名まで行えるスペースを確保、エステベッドは2台、レーザールームと、カウンセリングルームも設置と、多人数を同時に受け入れることが可能な造りとなっている。
森MDの診察室をはじめ、多くの部屋の窓からは、目の前の赤坂サカスやTBS社屋が見渡せるその景観も、クリニックの雰囲気を盛り上げるが、内装は旧クリニック同様、落ち着いたもの。
無理をすれば残せた“アンチエイジング”という言葉を、AAクリニックという名称にしたのには訳がある。森MDはトータルアンチエイジングクリニックとして開業したが、近年では免疫療法や栄養療法など、補完代替医療の手法も幅広く行い、一方で美容的な手技にも積極的に取り組んでいる。これまでのアンチエイジング医療から、さらに幅広い診療内容となっていることから、アンチエイジングという含みを残しながらも、AAクリニックという名称を選択したのだという。
アンチエイジング目的の受診者も、がん患者も、美容を目的に訪れるクライアントも全て受け入れることを目的として、赤坂AAクリニックは、新しい門出を迎えた。この赤坂アンチエイジングクリニックから、赤坂AAクリニックへの進化は、現在のアンチエイジング医療全体を象徴している出来事に感じられる。
つまり、米国からの借り物だったアンチエイジングという医療が、日本の中で根付き、進化し、より幅広い対象者に向けた医療として、歩み始めたと言えるのではないか?赤坂AAクリニックの存在は、新しい日本のアンチエイジング医療の象徴といえるのかもしれない。



(JHM84号より)
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