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[3] 紫イペ、新たな挑戦始まる [JHM]

[ 2009/3/13 ]
加齢からの細胞破壊はNOが関与

「紫イペ」に新たな基礎研究のメスが入れたこの研究成果は、川口MDと関西医大の医科学、立命館大の理工学部・化学生物のチームが参加、「紫イペの肝iNOS誘導に対する抑制効果とそのメカニズム」として、日本肝細胞研究会(Japanese Society for The Research of Hepatic Cells)で発表されている。話題をさらい現在、海外論文の投稿を準備しているところだ。

研究では、炎症性サイトカインにより誘導されるiNOSとその産生物NOを肝障害の指標として、紫イペの効果を確認した。実験はInterleukin-1 βで刺激してiNOSを郵送したラット初代培養肝細胞に、紫イペを添加するというもの。
その結果、紫イペ(0.5-2mg/ml)は濃度依存性にInterleukin-1 βのNO産生とiNOSタンパク質とmRNAの誘導を最大90%阻害した。またmRNAの安定化に関与するiNOS遺伝子のantisense-transcriptの合成も阻害した。
こうしたことから、紫イペはiNOS誘導を転写と転写後の両段階で阻害して、NO産生を抑制することが明らかになったという。

あくまで仮説だとして川口院長はこう話す。
「皮膚の細胞も28日のターンオーバーを繰り返していることから、紫イペの飲用で、たとえば美容外科手術後の創傷治癒を早めることも充分考えられます」
また、今まで自らが治療してきたがん患者の多くが術後、食欲を増進していることから、この細胞の若返り作用が少なからず関係しているはずという。



(JHM82号より)
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