医療の再生を、再生医療で


医新会理事長　横山博美

埼玉県小鹿野町で95床の国保町立小鹿野中央病院の院長格運営管理者という役職を引き受けています。いわゆる病院再建を乞われてのボランティアに近い形の勤務です。
当然ながら少子高齢化と過疎化によって、病院に通うバスにも不便するお土地柄で、耳鼻咽喉科や婦人科、内科などは、バスの時間に混雑し、帰りのバスまでに、検査や診察、処方などを済ませないとならないという、都市部では考えられない苦労も伴う病院です。
しかし、元気な方が多く、埼玉県の中では、後期高齢者医療保険の医療費の少ない、小鹿野モデルとしても有名な土地柄です。埼玉県の後期高齢者医療保険の平均が70万円を超えているのに対し、それよりも20万円も低い医療費となっています。にもかかわらず、町民税からの補填では、まかなえない赤字となっています。



（ＪＨＭ82号より）