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[JHM] 血液・血管のアンチエイジング④ – 血管と性差

[ 2009/1/30 ]
同様に第6回国際臨床抗老化医学会議では、性差医療について、高輪メディカルクリニックの久保 明MDが講演を行なったが、その中で、高脂血症については女性が多いにもかかわらず、虚血性心疾患や冠動脈疾患の罹患率は男性の方が高く、エストロゲンが血管に対して保護作用があることを報告した。
久保MDが01年から実施している健康寿命ドックからの報告でも、血管の硬さをみるPWVが、60歳を過ぎると男女差がなくなることを報告した。
エストロゲンの血管保護作用については、NO産生による血管拡張やLDLを下げHDLを上げることなどが言われている。久保MDはさらに、レニンアンジオテンシンに拮抗することや、ホルモン補充によるエストロゲンが、冠動脈の石灰化を抑制しているという文献を紹介した。
久保MDは更年期障害に対するHRTについては、閉経後早期に行なうことを推奨し、2〜3年を目安に行なっており、その際にはホットフラッシュの抑制などの短期的作用と、骨や心臓に対しての長期的作用について、患者ごとに検討し、適用している。


(JHM81号より)
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