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[JHM] 特許出願済発毛専用エレクトロポレーションマシンでデモ実演

[ 2008/10/10 ]
ビーティフィックがJSCAM講習会で

FGF-7を毛根部位に注入することで有用性が

「発毛外来」開設クリニックに提案へ





先ごろ開催されたJSCAM第10回認定医講習会「若返りと性差医療の実践」のなかで、企業プレゼンテーションが行なわれた。日本製Eポレーションマシンによるノンニードルメソセラピーの理論と施術、有用性調査報告と題して、開発・発売元の㈱ビーティフィックが発表し、公開のデモ実演も参加者をモデルに行われた。美顔、痩身など従来エレクトロポレーションの施術で主流となっていた部位に加え、同社では発毛専用のイーポレーション®グロースプロによる頭皮、毛根部位への施術も始めて公開。注入剤として、発毛因子FGF‐7をダイレクトに導入するヘアグロースセラピーに対して、参加者からは注目を浴びた。

㈱ビーティフィックが発表した国産初!の業務用Eポレーション導入マシン「E‐Polation® PROFESSIONAL」は、国内開発という背景からきめ細かな配慮がされているが、何よりも価格帯が海外製品に比べコストダウンをはかったこと。自由診療部門を積極的にこなすアンチエイジングクリニックでも、導入する美容機器はその価格ゆえに購入を控えることも少なくない。投資対経営効果を考えることは、とくに競合の激しいアンチエイジング診療にとっては欠かせない。そうした医療サイドのニーズに対応した装置といえよう。
プレゼンテーションでは、同社・教育部部長の小寺氏が装置の特長、利便性をスライドで解説。
「装置のコンパクト性と部位に応じたプローブを各種揃えたことが特長で、たとえば目元はペンタイプ、ボディは9ポイントプローブと、用途によって最大限注入剤の導入効率をあげている」と述べた。
また、今回発表した「E‐Polation® PROFESSIONAL」はもともと下位機種のホームケア版Eポレーション美容機「E‐Polation®」「E‐Polation® MESO」が、エステサロンで数多く使われた経験から、サロン技術者の立場で考案された使い勝手が随所にみられる。「W画面「Wプローブ」によって、かける部位別(美顔、痩身、豊胸、)でのプローブ選択をする画面と、Eポレーション機能、イオン(+)機能、イオン(−)機能の3モードを切り替える画面がある。
これにより、同時に2人を施術できることから、導入施設での経営効率もあげることができるという。
さらに、効果の高い医療用としても利用されている成分を高濃度に配合した高品質の導入液を装置と共に揃えることから、医療用途には一段と相乗効果を出せるとして、注入剤が大きな特徴でもあることを強調した。専用エッセンスは、メソセラピーでも使われる脂肪溶解成分ホスファチジルコリン(痩身向け)、医療用途にも使えるサクシニルアテロコラーゲン原液50%に鶏冠由来のヒアルロン酸を処方したもの(美顔・豊胸)、そして線維芽細胞増殖因子・FGF-1配合など効果の高いエッセンスを揃えている。
一方、小寺氏はエレクトロポレーションの理論的な電子穿孔のメカニズムを概説。バイオテクノロジー分野での遺伝子操作には、数千ボルトの電圧が用いられるが、真皮下への薬剤浸透には理論上50ボルト以上の電圧が必要とされている。現実的には、50ボルトという高電圧に対して人体は麻酔なしでは耐えられないことから、同社では波形の形状に着目し研究を重ね、50ボルト以下の電圧であっても独自に開発した波形によって十分なエレクトロポレーション効果が得られることを、豊富な治験の結果実証したという。また、同社のエレクトロポレーション理論は、【薬物投与装置及び薬物投与方法】並びに【育毛剤導入装置及び育毛剤導入方法】として既に特許出願済である。



(JHM78号より)
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