プラセンタ製剤、サプリメントそして医療施設や通販向けに美肌化粧品を販売してきた会社から、生まれたMMTは、以前はそれほど知られた存在ではありませんでした。5L乳化窯をはじめ、小ロット製造向けのラボスケールの化粧品製造を、平成16年秋稼動したのが始まりだそうです。
自社開発品はもちろん、販売ルートにクリニックが少なくなかったという業務上の背景から、外部委託で化粧品製造を任せるのではなく、クオリティーを保証し化粧品処方のプロフェッショナルが直接、開発管理できる拠点が必要だった。しかし、その後、需要は増えていく。その最大の需要家が、アンチエイジングクリニックなどからの「オリジナル処方の化粧品」でした。あるクリニックでは、オリジナル化粧品で月に500〜600万円をコンスタントに販売するところも出てきました。
こうしてMMTは、「院内処方化粧品」の開発、製造拠点になっていったわけです。
稼動してから、徐々に製造設備は拡大していったそうですが、最も需要の高いクリニック向けでは「数百個から受注が可能な小ロットニーズ」が少なくありません。乳化釜も5L、50L、100L、500Lを整えていきましたが、あくまで製造レベルは小ロット対応が基本です。