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21世紀 医療革命の旗手たち 久保田 潤一郎クリニック 院長 久保田 潤一郎MD

[ 2008/6/9 ]

久保田 潤一郎クリニック 院長 久保田 潤一郎MD

 志をたて、医学の道に進む若きドクターも現代西洋医療(主流医療:Mainstream Medicine)だけではやがて、限界を感じる時期があるという。確かに医学界では最先端の医療技術やガン、難病に挑戦してはいるが、医療の現場ではそんな試みも「非力な医術」となることが少なくない。こうした現実に直面する臨床医たちの中には、現代医療の恩恵を受けることなく悩んでいる患者に焦点を当てた「統合医療」や、病気のみならず「病気の予防こそ医学の基本」としてアンチエイジング医療を精力的に行うドクターも多い。21世紀医療に新風を巻き起こすのは、こんな医師に他ならない。21世紀医療革命の旗手たち、シリーズ48回目は久保田潤一郎MDを訪ねた。

美容外科の専門医が取り組むアンチエイジング

 

池袋にある久保田潤一郎クリニックは形成外科医として28年、レーザー療法を行って23年の経験を有する久保田潤一郎院長により、レーザーなどの美容だけではなく、ボディの施術や自己血小板の注入によるACR療法など、幅広く美容やアンチエイジングのメニューを提供している。
 久保田MDは01年からアンチエイジング医療を始めている、どのような思いで始めたのだろうか?まず、久保田MDの今考えるアンチエイジングの方法を一言で言うと何ですか?と質問してみた。
 すると「サプリはもちろん食事は大切ですが、今一番注目しているのはその材料である“食材”です。」とのこと。
 意外な答えに驚く。しかし「食材は赤ちゃんからの生活習慣です。例えば日本人の豆や寒天の消費量の少なさが気になります。」と生活の根本からの見直しの必要性を実感されている。
 「アンチエイジングは予防医学であり健康科学、それを柱にしています。個人に対してははQOLの向上を主眼とし、さらには社会貢献、人のために尽くすという範囲までをアンチエイジングと捉えています。」とのこと。

ノーニードルメソと自己血小板注入療法に独自性

 

形成外科やレーザー療法の専門家でもある久保田MD、美容としてのアンチエイジングに興味をもったきっかけは「見た目だけでなく、心身ともにはつらつと生活するために、どうしたら良いのかを考えました。」28年の経験を持ち、外科手術やレーザー療法に早くから取り組み、多数行なってきた専門家からの言葉として考えると、重い。
 とはいえ様々な美容医療を提供してきた久保田MD、最近注目している美容医療について質問してみるとノーニードルメソに注目しているという。
 「メソセラピーについては、使用する薬剤の不明瞭さなどもあって、懐疑的に見ていました。部分的な痩身の施術であれば、脂肪吸引やレーザー、ウルトラシェイプや、EMSなど既に結果のでる方法を導入していましたので、必要性も感じませんでした。」と、メソセラピーには一定の距離を置いていた久保田MD。ではノーニードルメソにはなぜ?
 「電子で角質などの細胞に空隙をあけ、薬剤などを導入するエレクトロポレーションには興味はあったのだが、単独の施術では疑問を感じていました。しかし、EMSやLLLTが内蔵されている機種があることを知り、当院で単独でも効果が確認されているEMSやLLLTとの複合機であれば、と導入に至りました。」という。
 説明するまでも無いが、エレクトロポレーションは、イオン導入の約500倍の浸透率ともいわれる、注目のドラッグデリバリーシステム(DDS)、遺伝子治療や皮膚がんの治療法を美容に転化したもの。

アンチエイジングは食材から

 


久保田MDが導入したノーニードルメソセラピーの機器は、Derma Wave社製の『NNMシステム』だ。エレクトロポレーション(電子穿孔)にEMSとLLLTを組み合わせた『アクアフォレーシス法』という独自の機能が売りの機器。この多機能が1コンソールになっている点に惹かれているという。
 「侵襲が低い施術でも、医療機関が行なえば、患者さんは早い結果を求めます。そのためには、侵襲度の低い施術は単独よりも、複合的に行なうことで、患者さんの満足度を向上させることができます。」という、クリニックならではの理由により、『Derma Wave』は選択されている。
 「EMSの効果は当院でも実証されていますし、LLLTは長年研究を続けてきました。どちらもエレクトロポレーションと組み合わせることで、効果を上げられることが予測できました。」というこのアクアフォレーシス法、LLLTで施術部位の血流を上げ、エレクトロポレーションによって薬剤を導入し、EMSによって脂肪酸を代謝、燃焼させるというもの。理に適った組み合わせといえる。
ちなみに『ノーニードルメソセラピー™』は、一般名詞化するほど大ヒットしたネーミングだが、米国Derma Wave社の国際登録商標だ。
 また、施術のプログラムについても「当初は反対したいところもあったが、使用しているうちに納得させられました。良くできたプログラムです。」と評価が高い。
使用される医療専用の薬剤についても「当初は短い消費期限などが気になっていましたが、医療専用ということもあって、満足しています。」とのこと。
 その上で、効果的な活用法を伺うと「ほとんどの患者さんが効果を体感する、患者満足度が高い施術ですが、強いてあげれば、筋肉量が多い方の方が、効果は出やすいかもしれませんが、大差はありません。」という。
 使い始めのころは、擦ってしまって、かゆみをうったえられることもあったというが、薬剤を置く感覚で使っている現在では、全く問題は無く、前述のように多くの患者さんに高い満足度を与えている。
 久保田MDはノーニードルメソセラピー以外にも自己由来の血小板を用いて顔のしわやタルミを改善するACR療法など、先進的な取り組みを行なっている。
 久保田MDの選択する美容医療やアンチエイジング医療は、幅広い視点から、患者さんの予防を考え、トラブルを改善していることが、冒頭の「アンチエイジングは食材である」というところからも窺える。理想のアンチエイジングクリニックの一つと言えるかもしれない。

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