ラフィーネは、もともと女性専門の発毛サロンとしてスタートし、多くの結果をもたらしてきたが、悩みを抱えるクライアントは女性とは限らない。抜け毛、薄げ毛、円形、びまん性脱毛症など男女問わず、来店する客は増えつづけ、最近では男性のクライアントも多いという。
こうした症例報告をさらに数症例つづけた後、「ラ・フィーネ」のベースとなる発毛の施術を概説した。
　「私どもは、もちろん医療機関ではありません。ですから、いまの発毛診療では解決できないまま悩みを抱える患者さんに対して、サロンとして応えていくことがラフィーネの役割だと思っています」と松田氏。
　多くの症例実績を残し、確かな信頼を勝ち取ってきた発毛サロンとしての自負ゆえに、参加した医師らに、医療施設での発毛治療の実態を訴えながら、独自の発毛技術を説明していく。
　発毛外来や大学病院の専門治療センターで実施される、冷凍治療（液体窒素）、紫外線療法、外用剤フロージン液、内服剤セファランチンなどでは、さまざまな要因で来院する患者に対して決定的な治療法は少なく、組み合わせる療法によっては副作用さえもたらすと、松田氏は指摘する。（講演終了後、JSCAM理事長・松山MDも保険診療の枠の中で発毛診療を行うには、もはや限界があるとも指摘した）
　一方AGAの処方薬、プロペシアでさえ顕著な発毛効果を求めることはむずかしい。まして症状の重い症例に対しては、投薬量を増やせば副作用などのリスクを伴う。
　松田氏、このように発毛治療の現状を一丁両断するが、一方で切実な患者らの「発毛ニーズ」を医療機関と提携しながら応えていきたい、としてその「ラ・フィーネ版発毛システム」を参加した多くの開業医らに述べた。

（ＪＨＭ74号より）