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高濃度ビタミンC点滴普及進む②

[ 2008/3/10 ]

米国で抗がんに対してのエビデンス


アンチエイジング医療には、医療でしかできないことと、医療機関でなくてもできることがある。
 医療でしかできないことでは、当然ながら、採血して行なう検査やホルモン補充、EDTAキレーション、メソセラピーなど、注射器や点滴を用いるものと、レーザーや医療用のライトを使用するものと、内科的な施術では経口においても、間陣ドールやプロペシアなど医薬品を用いるものだ。
 非医療でのアンチエイジングでは、食・生活指導や運動療法、サプリメントやエステティックサロンで行なう施術などがある。
 これらは、目的別のメニューの中で、組み合わせて使用されているが、医療機関であれば、医療で行えるアンチエイジングの幅を広げることは、他施設の差別化には魅力的といえる。
 そのため、アンチエイジング医療が普及し始めた初期段階で、EDTAキレーションに対する注目度は患者サイドよりも、医療機関サイドで高かった。
 それと前後して、プラセンタなどを皮下注射することや、ニンニク注射などが行なわれていた。これらは医療機関のみで行なわれるヘルスケアの手法として、定着して行く。さらに、食薬区分の変更でα-リポ酸がサプリメントとして使用できるようになり、その影響でα-リポ酸の注射や点滴の普及が始まる。EDTAキレーションの広がりについては、ご承知の通りである。
 これらの手法の魅力として、医療でしかできないという一面もあるが、効果がシャープに現れるという面が大きいのではないだろうか。経口で摂取したものの吸収効率や生体内利用率を考えれば、直接血管内に入れてしまった方が、効率が良いといえる。
 その顕著な例がビタミンCではないだろうか。一説によると、ビタミンCを経口摂取しても、一定以上、血中の濃度が上がらないという意見もある。それならば、点滴という手法は、理にかなったものといえる。
 また、ビタミンCを高濃度で点滴することについてのエビデンスが充実してきたことも、その普及に拍車をかけている。

 

第5回国際臨床抗老化医学会議で「点滴療法」について講演した

伊藤MD (銀座オクトクリニック)

 

 

(JHM 第71号より)

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