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11月 TBS「報道特集」放映予定

[ 2007/11/15 ]

アンチエイジングは美容?
社会性から問いかける報道番組で、解答探る

11月TBS「報道特集」放映予定
JSCAM松山 淳MDにインタビューも
「アンチエイジング医療はバランシング、だからトータルでアプローチ」と主張

番組のまとめ
「クライアントに誤認与えないEBM必要、だから医療機関の役割必要」

台頭する「アンチエイジング医療」は、これからどう日本の社会に関っていくのか?こんな抗老化診療と医療事情を問いかける報道番組が、11月18日(日)、TBS「報道特集」で取り上げられることになった。番組を編集するにあたり、TBSテレビの報道局・番組センターの担当者からは、すでに9月から数回にわたりJSCAM日本臨床抗老化医学会を通じて、アンチエイジング医療に精通する医師やクリニックに対して、ヒアリングが行なわれ、10月末には、JSCAM理事長・松山 淳MDに正式なインタビューが行われていた。
これまで、民放系を中心にお茶の間番組の中でアンチエイジングをテーマにした放映はあったが、ともすると「アンチエイジング・ブーム」に乗った軽薄短小な番組構成が少なくなかった。しかし、18日放映されることになった今回の「報道特集」では、医療消費者(クライアント)からの視点から、〃アンチエイジングは美容なの?〃との問いかけから始まるオープニングに対して、松山MDが主張する「アンチエイジング医療はあくまで積極的予防医学であり、外科的、内科的あるいは精神的な面から人体にアプローチをしながら、総合的にバランシングしていくこと」という考え方を参考に、これからの医療社会におけるアンチエイジング医療の果たす役割を、あくまで真面目に捉える内容となっている。
この11月10日、11日に開催する第5回国際臨床抗老化医学会議では、まさに、これからの医療社会に問いかけるテーマ「アンチエイジング・レボリューション〜バランシング医療をめざす」を基調に、現実的な臨床アンチエイジング診療の手技・理論を、多くの医療関係者・CoMedicalなどの有資格者に発信することになっている。松山 淳MDを中心に草の根で啓蒙を行なってきたJSCAMにとって、今回の報道番組は少なからず追い風になっていく

番組では、まず一人の女性はアンチエイジング診療を受診する。その施術はレーザー治療などいわゆる美容・若返りを目的とした治療だ。ここで、問いかけがある。アンチエイジングは美容?そんな問いかけに対して、映像は変わり、JSCAM松山 淳MDへのインタビューに移る。
インタビュアの問いかけに「アンチエイジング医療は、何も従来医療と切り離した全く新しい診療ではなく、アプローチの仕方が違うだけです。つまり、稿老化医療とは、あくまで積極的予防医学であるということです。だからこそ、トータルに人間の身体、心をケアしていかなければならないわけで、外科的、内科的あるいは精神的な面から人体にアプローチをしながら、総合的にバランシングしていくことなんです」と。
美容だけが、アンチエイジング医療の代名詞ではない、というのが番組がもらった答えだった。では、そうしたアンチエイジング診療とは具体的に何なのか?
撮影は、都内のThe Clinic 東京、銀座オクトクリニックそしてご機嫌クリニックなど3施設にはいる。 
松山医師が顧問をするClinic東京では、内科、美容皮膚科、運動療法などトータルなアンチエイジング診療を紹介、銀座オクトクリニックではキレーション(血液クレンジング)療法や遺伝子診断などがTV画面に映し出される。また、メタボ健診なども活用できる「アンチエイジングドック」が紹介される。
こうした一連の報道から、番組がまとめた結論は、アンチエイジング医療はあくまでエビデンスに基づいた従来医療のひとつでなければならない。もちろん美容・若返りもそのひとつである、として患者(クライアント)に誤認されるような施術やブームに便乗したアンチエイジング商法は排除しなければならない、と締めくくっている。
折りしも、この11月10日、11日に開催される第5回国際臨床抗老化医学会議では、まさに、これからの医療社会に問いかけるテーマ「アンチエイジング・レボリューション〜バランシング医療をめざす」を基調に、現実的な臨床アンチエイジング診療の手技・理論を、多くの医療関係者・CoMedicalなどの有資格者に発信することになっている。
松山 淳MDを中心に草の根で啓蒙を行なってきたJSCAMにとって、今回の報道番組は少なからず追い風になっていく。会議では、アンチエイジング医療は、雲の上の出来事でも、絵空事でもなく、目の前のクライアントをいかにケアするか、そのための幅広い方法論を展開する2日間となるが、例えば海外からの演者にしても、ただメソセラピーやキレーションの話ができるという単なる講師ではない。
フランスのJanine Gaston Nhan MDは、メソセラピーの本場フランスで指導医的な立場であるのはもちろんだが、その講演内容は、自らのメソセラピーで用いる薬剤の内容を全てオープンにし、どのような場所に打つのかまでを講演してくれる。
対象となる疾病も様々で、メソセラピーが単なる痩身の手段ではなく、不定愁訴や通常医療ではケアできない症状を緩和する手段であることが分かる。日本ではあまり活用されていない、グルタチオンの使用法などについても言及することになっている。
同じセッションで発表する台湾のFu-Su Wang MDのキレーション療法の講演では、単なるEDTAキレーションではなく、EDTAキレーションの点滴ボトルの中身をフルに解説する他、日本では見たことも無いような、頚動脈の動脈硬化の改善例を超音波画像を用いて解説を行ってくれた。
また、Wang MD自身が行なうアンチエイジング医療全般も解説、特に様々な検査値をどのように読み取り、どのようなアプローチを行なうのか詳しく解説してくれる。解説される検査データは血液からの様々なマーカーに留まらず、毛髪や尿中のミネラル、食物アレルギー、遺伝子、尿中有機酸、心電図から自律神経の関連を見たりと多彩だ。そこから得られた膨大なデータに対して、どのようなアンチエイジング医療を提供して行くのか?ホルモン補充かキレーションなのか、他の注射剤かサプリメントを使うのかなど、その選択肢も幅広い。
さらに、ランチョンセミナーを行なってくれるバリーシアーズPhDが、アンチエイジング診療への「ゾーンダイエット法」の活用について講演する。
米国で4:3:3によって、体内のホルモン環境を適正化し、多価不飽和脂肪酸の摂取で、体内の“沈黙の炎症”を防ぐことで老化を抑制するという、今であれば皆知っている事柄を、10年前から実践している人物である。4:3:3ダイエットはその名の通り炭水化物4に脂質とタンパク質をそれぞれ3の割合で摂取する食事法で、別名Zoneダイエットとも呼ばれる。このZoneとはホルモンのZoneのことで、体内のホルモン濃度を目的のZoneの値にするための食事法。痩身のための食事法ではない。
また、高感度CRPや血中のアラキドン酸とEPAのレシオを測定し、体内の炎症状態を把握し、老化の抑制につなげるという、米国をはじめ世界のアンチエイジングドクターが実践する方法は、シアーズPhDが提唱したもの。その最新版の講演も聞き逃せない。 こうした主要な演題に加え、テーマどおり、外科的、内科的、そしてメンタルからアプローチした最新のアアンチエイジング診療の手技、症例の数々が東京・乃木坂で公開されることになる。

 

 

(JHM 第69号より)

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