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アンチエイジングEBMファイル-薬物・アルコール中毒患者の複合的リハビリにおける、「AOS」(日本ブライダルセンター製)の多機能装置を使用した生理学的治療の可能性

[ 2007/9/10 ]

薬物・アルコール中毒患者の複合的リハビリにおける、「AOS」(日本ブライダルセンター製)の多機能装置を使用した生理学的治療の可能性

(序)
薬物・アルコール中毒(SA)患者の治療は、個々の患者の身体的、精神的、社会的地位や能力を考慮し、これらに合うように行なわなければならないため、大変煩雑である。SA患者のために治療範囲を拡大していく代わりに日本ブライダルセンターの「アルファ・オキシ・スパ(AOS)」カプセルを用い、治療とリハビリを促進するために多形態で複合的な生理学的治療の適用性と効率性を研究した。

(治験方法)
26人のSA患者(男性・22〜35歳)を2つのグループ(16名と10名)に分け、16名のグループ(ベーシックグループ)にはこれまでの治療の他にAOSカプセルを使用した。カプセル内は85℃以下で温度調節が出来るドライサウナ方式、アロマセラピーシステム、背中のバイブレーション、脚のマッサージ、音楽、イオンシャワーに加えて、酸素濃度60%までの酸素が全身浴できるようになっている。
16名の各患者は14〜16の過程に分けられた治療をうけ、治療の初日と、回復期に入ってから7日目、21〜25日目の3回検査を受けた。デトックスとリラクゼーションの標準的プログラムと同時に患者各個人が選んだ方法も用いられた。
10名のコントロール群では従来どおりの禁薬物・禁酒治療及び、治療期間終了後の不調に対する治療を行った。
臨床試験はSA患者の管理プロトコルに基づき行なわれ、両群の患者とも中程度の禁断症状がある者と確認されており、年齢・性別・精神社会的性格・疾病パターン等に特別な違いは認められていない。
SA患者の体調を客観的に把握するため、動的臨床モニタリングの他に、血圧や心拍数、真理病理学テスト、身体振動の測定、軽度の刺激に対する反応の測定などを記録。患者の自律神経のバランスは心拍数の変化を分析する方法が適用された。この方法は5分間快適なポジションで心電図を測定する方法である。

(結果・今後の課題)
薬物中毒患者の62%、アルコール中毒患者の70%に治療期間の短縮がみられ、禁断症状の程度の低下がすべての患者にみられた。例えば、夜間の睡眠の改善、不安感や落ち込みなど感情の異常性の程度が改善、異常性のある習慣の緩和、神経系の異常の程度の低下などがみられた。
ベーシックグループは4〜5日で良い結果が出始め、コントロール群は5〜10日が70.2%、10日以上が19.4%とベーシックグループに比べ長い時間を要した。
ベーシックグループでは2〜3日目に頭痛・失神・眼振の軽減、口蓋と咽頭反射、運動失調の軽減、脚部筋肉の増強などがみられた。更にAOSカプセルにより、SA患者がリハビリプログラムにより長く参加出来るようになり、催眠薬の量や鎮痛鎮静剤注射の頻度が減少した。また神経作用薬や抗うつ剤に対しての耐性も改善された。カプセルに入ったことに対しての副作用や後のトラブルは全くなかった。禁薬物・禁酒時期にカプセルを使用した際、患者の56%は身体的、精神的に良い効果があったと指摘し、1日に数回の治療過程を行なってほしいと要求した。患者の説明によると、“ふるえ”が減り、リラックスでき、薬物やアルコールについ考えが行ってしまうことから気を逸らすことができ、睡眠や気分が改善し、筋肉の緊張を和らげるのだと語った。

(結論)
このように複合生理学的な治療ユニットであるAOSをSA患者のリハビリに適用することは、減薬期間のデトキシフィケーションをより効果あるものとし、禁断症状の時期を減らし、患者の身体機能の状態を正常化させ、習慣性の病態(異常)や感情的な異常を減少させる。一定期間アルコールや薬物への要求を感じにくくすることも出来た。
しかし、カプセルのリハビリ効果は全ての患者に対して比類なく効果的に心理生理学的、自律神経調節の動態を改善したという訳ではなく、個々の過程では否定的に知覚されるものもあった。
これは片方では動的なモニタリングのデータにより説明されるものであり、他方ではAOSの多様な使用方法についても構造的に個人個人へのアプローチを構築していかねばというニーズがあるのだということであろう。
AOSカプセルが持つ魅力あるデザインと複合的多機能それ自体でSA患者にアピールするし、精神的なモチベーションの所有量を充填する更なる役目をもつ。それは即ち全ての段階のSA患者の複合リハビリプログラムに適用するということを推奨しえるということである。
このようにSA患者に対する治療効果のように、いわゆるメンタル面に対する適用だけではなく、メタボリック先進国と言われるロシアだけに、AOSカプセルでのメタボリック予防の臨床データも豊富である。
スタディ群17名とコントロール群8名とに分け、2〜3日ごとに使用し、1ヶ月の結果を見た。どちらもカプセルは使用するのだが、コントロール群のカプセル内は28〜30℃の空気が送り込まれていた。スタディ群・コントロール群全ての参加者は、それまでのライフスタイルを変えることなく、ダイエット用サプリメントの摂取などもなしで行われた。
1ヵ月後に測定したところ、スタディ群の平均体重は90.44kgから87.41kgに減少。コントロール群では78.20kgが78.34kgと変化がなかった。BMIもスタディ群は33.66が32.45に、コントロール群では29.52が29.67となった。体脂肪はスタディ群が28.64%が21.75%まで減少、一方コントロール群では26.66%が30.31%へと上昇したのである(表1参照)
同時に行なわれた血液検査でのホルモン値測定でも、スタディ群はIGFやHGHが上昇、グルコースは5.75Mmol/Lが5.04に(正常値:グルコース<5.5Mmol/L)、総コレステロールは5.37Mmol/Lが4.91に(正常値:総コレステロール<5.0Mmol/L)と有意に下降した。コントロール群では正常値より大きな値のまま下がっていない。
先の論文でも述べられているように、AOSカプセルは複合的多機能ゆえにメンタルだけでなく、メタボリックシンドローム予防にも効果があるといえる。
出典
Glazachev O.S. , Platonenko V.I. , Dudnik E.N. , Yartseva L.A.

“VNIIMI”Group of Companies P.K.Anokhin Research Institute of Normal Physiology,Russian Academy of Medical Science

(Jaam5号から抜粋)
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