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aam話題追跡 アンチエイジング診療

[ 2007/8/6 ]
 

ブレッツァセイシン

さかえクリニック

 

「医療現場」を行く②

 

抗老化施設新規オープン・リニューアルオープン

 

「メディカルスパはEBMのあるエステ」鎌倉MD

 

日本本来のメディカルスパ目指す

 

「美容とケアにトレーニングは必須」末武MD

 

日本唯一の院内パーソナルスタジオ併設

 

 

 新たな抗老化施設が相次いでオープン・リニューアルしている。熱海という保養地でのメディカルスパ施設である「ブレッツァセイシン」と、名古屋最大の繁華街である中区にリニューアルオープンした「さかえクリニック」だ。両施設とも、アンチエイジングという視点から他所とは違う内容を打ち出している点が印象的だ。ブレッツァセイシンでは、EBMのあるエステという観点からメディカルエステを打ち出し、さかえクリニックでは、美容やケアとトレーニングの係りを重視している点である。今回はその両施設をのぞいてみた。

 

 国内でも有数の保有地である熱海。その熱海にメディカルスパが誕生した。1215日にオープンする「ブレッツァセイシン」がそれだ。

 熱海という日本でも有数の温泉特有である、癒し(ヒーリング)とデトックスに加え、エビデンスの確立した美容機器を中心とした施術を組み合わせた施設である。さらにはアンチエイジング医療や美容医療も受けられるようクリニックも併設されているのである。全国に展開する聖心美容外科のフルサポートにより、トータルアンチエイジングを導き出す施設となっている。熱海駅から程近い、「ホテル湯治館 そよ風別館」(客室106室)とのタイアップにより、日本、特に本州ではほとんど無かった、“滞在型のアンチエイジング施設”として、その注目度は高い。

ブレッツァでのメニューでは、先述したように熱海ならではの温泉と、数種類の薬石を使用した岩盤浴を用いたデトックス、セルライトケアとしてエンダモロジーを使用したボディコース、肌診断後に小顔やリフトアップなど個々人に合わせたメニューであるフェイスコース、ボディとフェイスを合わせたスペシャルコースの3コースが基本となっている。

 オープンセレモニーの際、協働している聖心美容外科統括院長 鎌倉 達郎MDは、「メディカルスパとはエビデンスのあるエステ」と、いまだ世間では定まりきっていない“メディカルスパ”の意義を捉えた。エステという業態は、一般的にはエビデンスが希薄なものが多いと一部から指摘されており、一方消費者の立場からすると、美容医療を受けることの抵抗感が高い。そこでエステと美容医療の中間業態がメディカルスパということなのである。

 メディカルスパとは、一般的ではドクターの監修のもとに様々な施術を行うトータルアンチエイジングの施設という定義されているが、現在日本ではアンチエイジングバブルにより、メディカルスパという名称が、美容クリニックの名称の代わりに用いられていて、本来の使われ方とは離れてしまっている。

そこで、「美容という観点から、古来より伝わる温泉療法と岩盤浴の医療効果とエビデンスのある美容施術とを組み合わせ、日本での本来のメディカルスパを目指している」とも語った。

 

 1227日に移転してリニューアルオープンした、さかえクリニック。名古屋市内でも最大の繁華街であり、名古屋文化の中心地でもある中区に居を構える同クリニックでは、美容・スポーツ・カイロなど幅広く手がけている。

今回のリニューアルにより、日本国内で唯一の本格的なパーソナルスタジオや、スパ、カルチャールームが新たに誕生。美容診療部をはじめ、代替医療・スポーツ診療部がある院内に先述したパーソナルスタジオを開設、各種セミナーや講演のためのカルチャールームも併設し、日本トップクラスのアスリートでもある講師陣によって活用されるという。他にもマッサージルームやケアルームも完備されており、鍼灸、マッサージ、アロマセラピー、ストーンセラピー、ヒプノセラピーなど多岐に亘る施術を受けることが可能となっている。

先述した多くの施術の中で、ストーンセラピーやヒプノセラピーはあまり耳にしない施術である。ストーンセラピーとは、東洋医学の理論に基づき、温かい石を用いる温灸のような施術であり、ヒプノセラピーとは、退行催眠による催眠療法で、ストレスの原因を取り除くことができるのだという。

 アンチエイジング診療や美容診療といえば、成長ホルモンなどのホルモン補充療法が思いつく。しかし同クリニックでは、ホルモン補充療法は行わず、スポーツ医学を応用し、自分自身でホルモンを活性化させることに意義があるのだという。

 院長の末武 信宏MDは、「ケアと美容にトレーニングは欠かせない」という信念の下に治療を行っているが、その考え方はボクシング、野球、陸上など数々のプロスポーツ選手との交流により導き出されている。数多くのプロスポーツ選手が、末武MDのスポーツ医学の知識を求めて来院するという。プロ野球の主力選手や、陸上などオリンピック日本代表のメディカルトレーナーであることからもその一端は窺える。

 同クリニックでは、トレーニング機器としてパワープレート、岩盤浴としてヒーリングコクーン、オアシスO2やエアナジー、昨年末のネイル展示会でお目見えしたハンドコクーンなど、最新の機器が充実していることも特徴の一つである。先述したようにプロ野球選手の来院も多い同クリニックでは、野球選手の商売道具である手のケア用としてハンドコクーンを使用しており、評判も高いのだという。

 今回、2施設を訪問したが、どちらも既存の抗老化施設にオリジナルを加えた特徴ある施設であった。

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